"Offering" Perico Sambeat

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Perico Sambeatというスペインのアルトサックス奏者のリーダー作ですが、このリーダーの名前は初めて聞く名前。
購入動機は、そのリーダー以外のメンツが良かったところで、ドラムがE.J.Strickland、ピアノがDanny Grissettで、さらにベースが名手Ugonna Okegwoは、聴かない理由はないんじゃないかという感じ。
Danny Grissettの名前が久々な気がして、自blogを漁ると一昨年のリーダー作依頼だったようです。
そんなメンツでのカルテットです。
E.J.Strickland(Ds)、Ugonna Okegwo(B)、Danny Grissett(P)、Perico Sambeat(As)
演奏曲は11曲。たぶん、全部Perico Sambeatのオリジナルで良いと思います。
01 Ofrenda
02 Dwarf Steps
03 Majoun
04 Palmyra
05 Nigromante
06 Implorar
07 Impasse
08 Gateway
09 Magic
10 Ruthy' s Delight
11 Elegía
Song for Bilbao を彷彿とさせるリベースラインの冒頭曲から、以降も、8ビート、4ビートの緩急はあるが、基本的にはノリの良い曲調、ちょっと前のモダンジャズによくあったような感じか、そんな曲が並ぶ。
もっとも演奏は充分に現代的ではある。、
主役のPerico Sambeatは、綺麗めな音でのさらりとした表現と、あまり高速フレーズを多用しないのと、アルトサックとしては低めの音も効果的に使って、落ち着いた雰囲気を出している。
場面によっては歪みのある音まで駆使してた表現で感情を露わにもしてくる。
饒舌な部類には入るんでしょう。
Danny Grissettの骨太なタッチのピアノによるよく歌うフレーズが、全体を気持ちよくノせている。
この人が入ることで、演奏はだいぶ締まったものになっていると感じられる。
しなやかで表現力豊かなドラミングで、ピアノのDanny Grissettとともに、演奏のノリの増強に強力に関与してくるのがE.J.Strickland。
そんな演奏のムードメーカーは、実はUgonna Okegwoのベースだったんじゃないかと、何回か聴いているとそんな気になってくる。
6曲めでごっつりのバラードが入るが、他は大枠では似た感じの曲が多いかなぁとも思うが、いずれも演奏が面白いので飽きることなくアルバム1枚楽しめている。
ベストは7曲めにしましょう。
"Offering" Perico Sambeat(https://www.amazon.com/dp/B07SHMHPGH/)

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