"公爵月へ行く" スガダイロー

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スガダイローの新作は、ようやくの新レギュラートリオでのフルアルバム
それまでの、東保光、服部マサツグとのレギュラートリオは、東保氏の音楽(JAZZ)活動休止により解散。
2016年の"渋さ知らズを弾く"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63685918.html)が、最後のアルバムでした。
その後、ソロ活動といくつかのユニット(Littele Blueとか秘湯感とか..)の活動はありましたが、全部は追いきれていません。
最近作は、ソロ作の下記。
 "季節はただ流れて行く"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64500060.html)
ここのところのスガのピアノ表現の凄さにヤられているところがあるので、ピアノが中心となる作品は欠かせないが、参加作まではなかなか..。
というところのピアノトリオ編成のアルバムリリースは、待ってました!!というところ。
2期めのレギュラートリオのメンツは以下の通り
スガダイロー(P)、千葉広樹(B)、今泉総之輔(Ds)
演奏曲は、スガダイローのオリジナルの間に、Duke Ellington, Thelonious Monk, George Gershwin等が入っているが、8曲めは市野元彦さんの曲でした。
01.Solitude
02.公爵月へ行く
03.African Flower
04.Wild Flower
05.Off Minor
06.Acoustic Kitty
07.夏になったら鳴きながら、必ず帰ってくるあのツバクロさえも、何かを境にぱったり姿を見せなくなる事だって、あるんだぜ
08.\Oceanus
09.I loves you porgy
10.君の見る夢
Duke Ellingtonを前面に出しつつ、スガ自身のアイデンティティをたっぷりどっぷりと表現したような演奏というのが聴き始めの第一印象。
スガの美しさを求めきった美フレーズ、Duke Ellingtonの曲での骨太な4ビート、そして得意のフリーフレーズと、変幻自在に渡り歩きながら、いずれもがスガダイローワールドとして一貫した気配を感じさせるところが、なによりも凄いところ。
千葉広樹のベース、今泉総之輔のドラムと、双方とも曲にあっているようでいながら、微妙にズレを感じさせるバッキングで、この気持ち悪さがスガサウンドにはなんとも心地良さを感じさせる。
8曲めが千葉の奏でるゆったりとしたベースのアルコ弾きをフィーチャーしたもので、このベースの響きの大らかさはちょっとした聴きもの。
9曲めのイントロでの、スガと今泉の打鍵、打音の連打が格好良い。

ベストは、2曲めでしょう。

"公爵月へ行く" スガダイロー(https://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245710884)

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