"Home With You, At Last" Adam Niewood

1_982.jpg
この盤は完全にメンツ買い。リーダーのAdam Niewoodは、今回初めて聴く人。
日本ではあまり話題になってない人だと思うが、これだけのメンツを揃えてアルバムを作れるくらいだから、しかも2010年録音の同じメンツのアルバムがあるというから、現地での実力の認知度はなかなかなものがあるんじゃないかと推測。
 " Plays Niewood Homage"(https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1006810233)
でも、本人のhp(https://www.niewood.com/music.htm)を見るとドラムを叩いているライブが多いから驚く。
sonny clarkは日本人が見出したと言われているが、同じ米国ジャズでも日本と米国では受容の差があり、それが現地情勢が分かりやすい現代でも連綿と続いていることがうかがい知れる。
そんなメンツだが以下の通り。リーダー以外はたいがいの人が知っている名前が並びます!!
Adam Niewood (Ss,Ts)、John Scofield(G)、John Patitucci(B)、Jack Dejohnette(Ds)

演奏曲は、Adam Niewoodの父親であるGerry Niewoodの曲で、Gerry Niewoodは2009年没とのことで、同じメンツの前作も同様にGerry Niewoodの楽曲集だったようです。
1.Home With You
2.The Gentle Soul
3.Essence
4.Autumn Colors
5.Winds Of Change
6.Home With You, At Last


スローめなテンポの曲を、サックスが、音色は多少変化を持たせているが丁寧にオーソドックスなフレーズを紡いでいく。
John Patitucciのアコベがそんなサックスに呼応するように、流暢でありながらメリハリの効いたフレーズを絡ませてくる。
ドラムが一番自由度のある演奏をしている印象で、ビート感、ドライブ感をドラムから得るところが大きいが、それでもテンポを感じさせない演奏であるところが、Jack Dejohnette なんだかんだで強力なドラマーであることを見せつける。
サックスと共に前面に出ているギターが、John Scofieldなわけで、登場頻度も相当高いが、往時の変態フレーズを彷彿とさせながら、あまり暴れまわることなく、スローな曲が多めのアルバムの雰囲気を壊さない演奏。
それでも聴いているとジョンスコだなぁと思わせる音色とフレーズであるところが素晴らしい。
アルバムを通して、スロー〜ミディアムスローくらいの曲に終始し、オーソドックスなジャズを感じさせながら、実は相当変なことを演っているという。
名手揃いのアルバムだからこその、聴けば聴くほど気持ち悪くなるwような、スルメ要素の濃いアルバム。

ベストは、一番テンポの速い5曲めにします。

"Home With You, At Last" Adam Niewood(https://www.amazon.co.jp/dp/B07M9NRP3P/)

この記事へのコメント