Bobby” Mikael Mani

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この盤は、新譜をだらだら探していた時に見つけたもので、メンツ買いでもジャケ買いでもない。
この盤を探している頃にちょうどギターがリーダーの作品が全然引っかかってこなかったので、ちょっと意識的にギタリストがリーダーのアルバムの試聴を多めにしており、その中でこれは!と思ったのが購入動機でありました。
たまには、こんな買い方もしています。

メンツは、ギタートリオの3人ですが、知ってる名前はありません。リーダーのMikael Maniはアイスランド人で、これが初リーダー作のようです。
Mikael Mani(G)、Skuli Sverrisson(B)、Magnus Trygvason Eliassen(Ds,Vib:9)

演奏曲は、すべてMikael Maniのオリジナルで全部で10曲。
01. Board Games
02. Sol
03. Reykjavik 1972
04. First Impressions
05. Lend Me Your Finger And I’ll Take Your Whole Arm
06. Wishing You Were Wrong
07. Betrayal Of An Insecure Soul
08. Bobby
09. Tie Your Hopes Down
10. Down In The Well

ベースがエレベではあるが、ミディアムテンポの4ビートに、多少なりとも現代的な雰囲気は含んでいながらも、ギターがフレーズを奏でた後ジャーンとコードを鳴らすような、オーソドックスにジャズの王道的なギタートリオのサウンドを聴かせるのが前半の数曲。

そんなんで、正統的なサウンドを聴かせるギタートリオとして聴き進めていると、6曲めで、Steve Swallow のようなうねうねベースにアタック音を消したギターが絡んだ曲がきて、7曲めではディストーションのかかったギターが鳴り響き、オォッとなる。
おそらくここが起承転結の転にあたる部分のよう。

上記を除く全体的な曲調としては、アメリカーナぽいものから、ジャズ濃度の濃いBill Frisellくらいの雰囲気のものが多め。
ベースは濃度の程度はあるがSteve Swallowを想起させるようなスタイル、ドラムはビートを刻まないスピリチュアルな雰囲気を感じさせるスタイル、ギターも前述の通りオーソドックスなスタイルを基本としているので、だいたいは予想できるサウンドではあるが、ちょこちょこっとニヤりとさせられるポイントが入ってきていて、そんなのを見つけながら聴いているのが楽しい部分もある。

ベストは、1曲めにしましょう

Bobby” Mikael Mani(https://www.amazon.co.jp/dp/B07S28WHYW/)

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