Eli Degibri "Soul Station: A Tribute To Hank Mobley"
イスラエルのサックス奏者Eli Degibriは、2007年に適当買いしたのがきっかけで、初作を買い込み、以降の作品も全部聴いています。
"Emotionally Available" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a48330148.html)
最近作は、2015年の下記。
"Cliff Hangin" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63407455.html)
これは輸入盤を待たずに邦盤を購入していますが、そのライナーにも記載されているが、Eli DegibriがHank Mobleyトリビュートをリリースするってのがちょっと意外に感じたところで、あまり悠長に待てない気分だったことも起因しています。
メンツは前作からもガラッと変わっているようだが、名前を見ると同郷人を起用しているようにも見えるが、いずれも知らない名前。
Eli Degibri(Ts,Ss)、Tom Oren(P)、Tamir Shmerling(B)、Eviatar Slivnik(Ds)
演奏曲は、"Soul Station"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01I5BU9SS/)の収録曲を順番を少し変えたものに、最後にオリジナルを1曲加えたもの。
01 Remember
02 This I Dig Of You
03 Dig Dis
04 If I Should Lose You
05 Split Feelings
06 Soul Station
07 Dear Hank
さすがに、Hank Mobleyトリビュートだけあって強力無比な4ビートに、貫禄すら感じさせるサックスが朗々と鳴り響く1曲め。
Hank Mobleyのいぶし銀的なサウンドというよりも、もっと快活にばりばり吹き進んでいくような、そんなEli Degibriの自信たっぷりに鳴らしきるテナーが冴え冴えしい。
続く2曲めも速めのテンポの4ビート。こちらはソプラノサックスで軽やかにフレーズを振りまいていく。
3曲めの後のMCは、当時のHank Mobleyの声をライブ音源から持ってきたものでしょう。
4曲めがごっつりのバラードで、ここでも堂々とした鳴らしっぷりのサックスをたっぷりと響かせる。
いずれの曲も、王道の4ビートハードバップといった趣の演奏で、ほとんどサックスが主役といっても過言ではないようなフロントでの八面六腑の活躍。
もちろんピアノソロもベースソロもあってピアノトリオが盤石な4ビートで軽やかな好サポートをしており、ピアノの絶妙に小技を効かせたピアノとか聴きどころでもあるのは間違いないところだが、なんだかんだサックスの気の張った演奏がしっかり主役の座を持ってってる。
ベストは、5曲めにしましょう。
Eli Degibri "Soul Station: A Tribute To Hank Mobley"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07VGTW8NH/)
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