Moutin Factory Quintet "Mythical River"
Moutin Factory Quintetは、Francois MoutinとLouis Moutinという仏人兄弟がやってるバンドで、これまでに2枚アルバムが出ています。
"Lucky People" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62255774.html)
それぞれ2013年2016年のリリースだったので、コンスタントに3年に一度アルバムをリリースしていることになります。
ファンとしては、もう少し高頻度にアルバムを出してくれたほうがうれしいが、こればっかりは仕方ないところ。
メンツは、ピアニストが安定していない(3作すべて異なる)が、他のメンツは安定しているギターとサックスが入るクインテット編成
Francois Moutin(B)、Louis Moutin(Ds)、Paul Lay(P)、Manu Codjia(G)、Christophe Monniot(As,Ss)
演奏曲は、すべてFrancois Moutin, Louis Moutinの共作でよさそうです。
2-4曲めが"No Human Is Illigal"というドキュメンタリー映画用に作った作品のようです。
01.Forward
02.No Human is Illegal
03.Fight and Anger
04.Tears and despair
05.Summer Twilight
06.Echoing
07.Wayne’s Medley
08.Trauma
09.Blessed and Cursed
10.In Love
11.Take it Easy
ピアノ、サックスとギターの3者がテーマにあたる旋律を奏でソロもとるが、聴いていて主役はドラムとベースにあるように思えてしかたがない。
2曲めではベースが主旋律を奏でていたりするし、7曲めはベースとドラムのデュオでのショーターメドレーだったりして、それが故かとも思えるが..。
例えば、6曲めはソプラノサックスとピアノによるイントロから、ソプラノサックスの高音が奏でる美旋律にギターとピアノがそこはかとなく絡むフロントの挙動、続くピアノソロ、ギターソロが印象的だったりする。
そんなベース、ドラムが前面に出ていない曲も含めて、ベースとドラムの存在感を意識するような作風。
前作でも似たようなことを書いているので、音作りとしてもベース、ドラムが目立つようなつくりをバンドとして嗜好しているんでしょう。バンド名もMoutin兄弟のバンドであることを明記してあるし..。
そういうわけでベースとドラムの印象が強めに出てはいるが、曲調としては、フレンチテイストなのか米国ジャズとはちょっと違う、でもしっかりと現代ジャズのおもしろさを感じられる作品に仕上がっている
個人的には、5曲めの後半とかギターがいい味を出している場面に惹かれることが多かったか..。
ベストは5曲め
Moutin Factory Quintet "Mythical River"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07QBXKHFG/)
この記事へのコメント