"Harmony" Bill Frisell

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Bill Frisellがここの所リリースしている作品は、おおかたがアメリカーナ路線の作品で、これはこれで良い音楽だとは思っているが..。
いろいろ買ってるとキリがないので、Bill Frisellに限らず、ジャズから路線変更していっているミュージシャンの作品は、ある程度のところで適当に"まいっか"をしてその分を未知の作品とか、新しい人の演奏を聴くほうに仕向けているわけではありますが..。
そういう意味では、ベースのAvishai Cohenが交互にリリースしている片方は、イスラエル土着色が濃いので、避けるほうに向いています。

そんなわけで、本作も購入はしていないのでありますが、聴く機会をいただけましたので、そういうときはしっかり聴かせていただいております。

メンツは、Charie Hadenの子供であるPetra Hadenをボーカルに据えた、3つの弦楽器で構成されたバンドになっています。
Petra Hadenはボーカルだけなので、本作が全曲ボーカル入りであることを諮詢しているわけであります。
Bill Frisell(G)
Petra Haden(Vo)
Hank Roberts(Cello,Vo)
Luke Bergman(B,G,Vo)

演奏曲は、Bill Frisell、Charie Hadenのオリジナルにトラディショナル等が含まれたもののようで、全部で14曲。
01. Everywhere
02. God's Wing'd Horse
03. Fifty Years
04. Hard Times
05. Deep Dead Blue
06. There In A Dream
07. Lonesome
08. On The Street Where You Live
09. How Many Miles?
10. Lush Life
11. Honest Man
12. Red River Valley
13. Curiosity
14. Where Have All The Flowers Gone?

ひと言で、ギターと、チェロとベースの弓弾きとピチカートとを主体とした伴奏に、女性の冴え冴えとしたボーカルが映えるといった作風。
曲は、アメリカーナというのが相応しいちょっと古いアメリカのカントリーとかフォークとかといった曲調だが、Bill Frisell、Charie Hadenのオリジナルのいくつかは聴いたことがある曲なので、聴き馴染みのある曲とそうでないのが入り混じっていることになる。
Bill Frisellのギターの音色は、往時の幽玄さのあるサウンドが個人的擦り込みだが、ここのところ弦を爪弾くギターらしいサウンドを聴かせる。
Petra Hadenの歌唱は、あまりビブラートを使わないスタイルで、歌のお姉さんのような気配を感じさせる。
高音とかよく伸びて気持ち良い歌声ではある。
全体の雰囲気が、表層的には牧歌的で郷愁を誘うようなものだかが、なんだか都会の風景を思い起こさせる気がするのは気のせいか?
12曲めは、アカペラを披露、Bill Frisellは入ってないんじゃなかろうか。

ベストは6曲め

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