"Lemon The Moon" Nitai Hershkovits

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Nitai Hershkovitsは、ベーシストのAvishai Cohenが見出したピアニストで、最初にリリースされたのがデュオ作。
その次にトリオ作がリリースされたところまでで、Avishai Cohenから独立。
おそらく精力的にライブもこなして、あっという間に独り立ちしたってことだと思います。
このころに初?リーダー作が出てましたが、これがサウンドが新しすぎて、しかもそれが消化しきれていない感じであまり褒められるもんでもなかった・・。

続いて、ドラムのXavi Reijaのリーダー作(ピアノトリオ)でピアノを弾いているアルバムがリリースされ、この演奏が良かったのであらためてピアノを弾くことで攻め続けて欲しいと思った次第。
そんな中リリースされたのが、ピアノソロ作で、これが前作。
これはピアノ演奏に徹した好印象な作品でありました。

そして新作は、ピアノトリオを基本とした構成。だけどクレジット上にあるProphet08の記載が少々気になる..。
Nitai Hershkovits(P,Prophet08)、Or Bareklet)B)、Amir Bresl;er(Ds)、Rejoicer(P:10.Prophet08:6)

演奏曲は下記10曲、すべてNitai Hershkovitsのオリジナルでよさそう。
01.Invite Me, Dance
02. Lemon the Moon
03. Bridge Under Water
04.Far Picture of Bresi
05.Thin White Curtain
06.Bonfire Wiggle
07.Witch Is Which
08.Amelia Heals
09.Goat
10.Hangtree
音程、和音、テンポのすべてが、ちょっとづつずれたような、不思議な気配を持った1曲め。
無機的で内向的で、ちょっと一筋縄では入ってこないような難解さもありながらの凝ったフレーズで構成された曲が並ぶ。
印象としては、上記のようなものだが、美旋律と、Nitai Hershkovitsの美意識の集大成のような美しさを感じさせる曲が並ぶ。
Rejoicerがビートメイカーという紹介だが、そこまで凝ったビートをいろいろ使っているような印象はない。
終わり方があっさりとしていて、それがモチーフ的な曲を集めたような印象を持たせる。

クレジット通りにピアノだけでなく、シンセを入れることでサウンドに変化を持たせているがNitai Hershkovitsのこの辺のセンスは、個人的にはあまり評価できるとは思えないところ。
残念ながら本作でも、個人的感覚としてはだが、あまり行けてる感じには聴こえてこない。。
何度か、つらつらと聴き続けていて、ふと思ったんですが、もしかしたら、Nitai Hershkovitsは坂本龍一とか好きなのかもしれない。

ベストは4曲め

"Lemon The Moon" Nitai Hershkovits (https://www.amazon.co.jp/dp/B07X5JDH7P/)

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