Jeremy Pelt Quintet (20191129)

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縁あって、武蔵境はスウィングホールのJeremy Peltの演奏を聴いてきました。
スウィングホールに来るのはいつぶりかと調べたら、昨年7月のNitai Hershkovits(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64550700.html)以来だったよう。ずいぶんと間が空きました。

本作は、本年2月にリリースされた下記新作のリリースに合わせた来日ということで、この日が日本での演奏の最後ということになるらしい。

メンツもこのアルバムの主要メンバーは全員揃っていて、そこにギターの井上智が客演するという構成。
Jeremy Pelt(Tp)、Victor Gould(P)、Vicente Archer(B)、Allan Mednard(Ds)、Chien Chien Lu(Vib)

ほぼ定刻に開演。最初に、あとからゲストで出てくる井上智を通訳に、曲の紹介をしてから演奏開始。
1st set は上記新作の前半の5曲にあたるロダン組曲で、しっかりアレンジされた少々芸術性の高い曲ではあるので、演奏としての盛り上がりには多少欠けるものの、その分各人の演奏の凄さにじっくり対峙できるような感じで聴き応えがある。
2nd setは、最初から井上智が参加しての演奏で、冒頭がInvitationで、以降もノリの良いジャズが続く。
テーマのあと、井上のギターソロというパターンは決まっていて、その後の展開はたいがいヴィブラフォンのソロに続く流れだったようだが、2曲めだったか急にJeremy Peltの指示でベースソロにしていたよう。
そのエンディングでテーマに戻ったところで井上にふって、アイコンタクトでJeremy Peltに演奏に入るよう促しているのを無視してそのまま終わらせるという展開。最後の曲もエンディングは予定調和通りではない終わらせ方だった。
3曲めは、ピアノとトランペットのデュオで。

聴きどころというか、聴き入ったところは各人の演奏の素晴らしさであるのは前述の通りで
Jeremy Peltのトランペットの繊細にコントロールされた表情の豊かさと張りのある音の素晴らしさに聴き惚れてました。
そして、Chien Chien Luのヴィブラフォン。前半は淡々と演奏している感じにも見えたが、それでも表現の上手さ、旨さをしっかりと見せつけられた感じ。
2nd setのしかも後半になってからのソロでは、表情もほぐれてだいぶ気合の入った演奏を聴かせてくれた。

Victor Gouldのピアノのセンスの良さも素晴らしかったし、Vicente Archerのベースの
Allan Mednardのノリの良いドラムも格好良かった。井上のノリの良いギターソロも格好良かった。

1st setが19;50くらいまで。最初に曲の開設があったので実質40分強くらいで5曲。
2nd setが20時からやっぱり50分くらいで4曲にアンコールという構成だったか、たっぷりの演奏を楽しませてもらいました。

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