KurtRosenwinkel "Searching The Continuum"
KurtRosenwinkelの新ユニットのアルバムが突如としてリリースされました。(突如という印象でした)
この「Bandit 65」というバンドは2ギターのトリオ編成で、完全即興だけを演奏するバンドとして活動していて、2018年1月に来日もしていました。
このバンドだけのHPを持っていて http://bandit65.com/
として仔細に眺めていたら、2009年にダウンロードだけでアルバムを出しているのを見つけまして、活動歴もかなりのもんであることをあらためて知った次第であります。
Kurt Rosenwinkel(G)、Tim Motzer(G)、Gintas Janusonis(Ds)
演奏曲は、バンドコンセプトの通り、すべて完全即興の収録曲は以下の7曲。()の中に記載されているのがライブ収録された場所であっています。
01. INORI (STOCKHOLM)
02. SAGRADA (MADRID)
03. BLOOMER (PHILADELPHIA)
04. INTERSTELLAR SUITE (VIENNA)
05. AT THE GATES (BERLIN)
06. IN TIME (LOS ANGELES)
07. MAGICAL (PHILADELPHIA)
クレジット上、2人のギターとなっているが、双方ともシンセサイザー系の楽器を利用している頻度が高め。
そのため電子音で音の厚みのしっかり出たサウンドが基となるが、これは曲調を考えると、まっとうな所作だと認識。
ギターそのものの音と、ギターと判別できる音色がしっかり聴こえているのは間違いないが、もしかしたらギターじゃないと思っている音も電気処理で変化させたギターが出してる音ってのもありそう。
音色もさることながら、コード使い、節回し、曲調に、カート節が出ているのがカートのギターでしょう。
5曲め後半のソロが圧巻。
もう少し伸びやかに朗々としたギターを聴かせているのがTim Motzerではないかと推測。
3曲め後半のソロとか、非常に格好良い。
ドラムは、8ビート系のロックな音作りを基に表情豊かなビートを叩き出す。
バンドとしての自由度はかなり高いと思うが、そんな自由度を発揮しながら、バンドのサウンドによくマッチしたドラムを聴かせる。
先日の発掘音源と同傾向にある曲調で、雰囲気としてはもう少し緩い感じと言えるか。
あるいは、ちょっとプログレッシヴロックな気配を感じると言うか、そんな感じの作風か。
かなり、とんがった演奏であることは間違いのないところ。
ベストは、最後の7曲めでしょう。
KurtRosenwinkel "Searching The Continuum" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07W93YDMN/)
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