"Freebird" Walking Distance

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本作は、Jason Moran が入っているよと教えてもらって、ついでにお借りしたアルバム。
バンド名がWalking Distanceで、アルバムタイトルが"Freebird"。
Charlie Parkerの曲を「再構成、再配置、再イメージ」して作られたものということで、だから、Free Bird と言われれば納得できるところ。
曲名も元曲をもじったものらしいが、米国人のセンスと日本人のセンスの違いもあるだろうけどいまいちピンとこなかった。

ただ、この情報を知らずに下記音の印象を書いているのだが、Charlie Parkerの曲を意識したのはDonna Leeだけという(恥)

メンツは、Walking Distanceのメンバーが前半に書いた4人で、ゲストにJason MoranとBen Rubinが入ってますが、すべての曲ではありません。
Caleb Curtis(As,Tp:6)、Kenny Pexton(Ts,Cl:6,7)、Adam Coté(B,Mellotron:4)、Shawn Baltazor(Ds,Per:2,5,6)、Jason Moran(P:1,2,6,7,11,12)、Ben Rubin(Mellotron)

演奏曲は、上述の通りのそういうことで以下の通り。
01 William
02 Feather Report
03 Ghilnooorty Classic
04 Simple Ghilnooorty
05 Lost & Found
06 Bigment
07 Quasar Halo
08 Pexterity
09 Cheat Sheet
10 Donnalise
11 Fly By
12 Confirmation Bias

全体に、ベースとドラムが、強めのサウンドでリズムを形成しているのが印象的。
サックスの2管が主となる木管のアンサンブルを中心に据え、この両者のやり取りの妙を追うのが楽しい。

約半分にJason Moranのピアノが入るが、ピアノが入るとピアノの存在感の大きさを知ることになり、なんだかんだでJason Moranのピアノのインパクトが強いことを思い知らされる。
大半の曲はビート感のしっかりしたものだが、それでも6曲め前半のような2ビートとか、7曲めのビートを刻まないドラムが入る室内楽のような趣の曲などもあり、そんな変則技をも駆使した曲ごとの雰囲気がけっこう変わって、そんな意表を突かれるところも楽しい。
ベースのタッチの強さが印象的で、そんなサウンドに引っ張られて、ロックかファンクかってくらい全体にパワフルな演奏なのが、これまた嬉しいところ。

10曲めは曲名から予測できる通りDonna Leeのそっくりさん
(前知識がないとこれしか認知できず、あとから再度聴き直すと、サックスはCharlie Parkerを意識しているのが分かる部分もいくつか存在。8曲めなんかいかにもだなぁ(苦笑))

惜しむらくは、全体に短めの曲が多めで、曲単位でどっぷり浸かれないところか。

ベストは1曲めにしましょう

"Freebird" Walking Distance (https://www.amazon.co.jp/dp/B07FQ59H23/)

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