Joshua Redman "Sun on Sand"
Joshua Redmanの新作は、サックストリオの弦楽四重奏を加えた7人編成。
しかし、前作が本年5月紹介だったので、この多作な状態にも、ちょっと驚く。
"Come What May" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64799572.html)
アイデアというか、演ってみたいことが多いってことなんでしょう。
Patrick Zimmerliが曲の提供とプロデュースをしているようだが、この人の関わった作品を自blogで探すと、Brad Mehldauの下記が引っかかりました。
"Modern Music" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60920400.html)
本作のメンツは、Scott Colleyに、武石聡のサックストリオに弦楽四重奏が加わったもの。
この弦楽四重奏も名称がついていて、Brooklyn Riderと言うそう。なんかすごい..
ちなみに、ドラムの武石聡は、ベースの武石務の兄。
Joshua Redman(Ts)、Scott Colley(B)、Satoshi Takeishi(Ds)
Colin Jacobsen(Vln)、Johnny Gandelsman(Vln)、Nicholas Cords(Viola)、Eric Jacobsen(Cello)
演奏曲は、すべてPatrick Zimmerliの作品。
01 FLASH
02 BETWEEN DOG AND WOLF
03 SUN ON SAND
04 DARK WHITE
05 SOFT FOCUS
06 THROUGH MIST
07 STARBURSTS AND HALOES
08 BETWEEN DOG AND WOLF REPRISE
弦楽器によるドラマチックな曲調に、Joshua Redmanのサックスが見事にはまっていっているような、そんな作風。
弦楽四重奏によるテンポはちょっと速めの室内楽のような、クラシカルでありながらドラマチックな曲調がなんとも格好良い。
テンポの良さとベースとドラム(打楽器)の主に低音がアクセントになっていて、ある種の迫力を持たせたサウンドになっており、そんなところにもドラマチックな印象になっている一因がありそう。
そして、弦楽器の持続音と、ベースドラムのパルス音との対比のおもしろさってのもありまして、
さらに、持続音もパルス音も鳴らせるサックスが双方の音を上手に使ってバランスを取っている、
そのサックスがこのアルバムの主役というのがミソで、そんなこんなのバランス感覚がまた素晴らしい。
このアレンジの妙がJoshua Redmanの仕業だとしたら、(アレンジもPatrick Zimmerliでした(後から追記))Joshua Redmanのアイデアというかセンスの良さに感服。
ベストは、2曲めでしょう。
Joshua Redman "Sun on Sand" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07TNVXJKL/)
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