石田幹雄3(20191218)

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石田の最初のアルバム"張碓"(https://www.amazon.co.jp/dp/B000Q36TSI)と同じメンバーでのライブ。
かなりしばらくぶりの3者揃い踏みとのことで、これは見逃せないライブであります。
これまで石田さんのトリオのライブはいくつか見ていますが、最近はデュオ(梅津さんとか須川さんとか..)のほうが多かったようです。当然、今回の3人のライブはリストされていません。
過去履歴からいくつか…。
安東昇、藤井信雄 "20130201" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61751459.html )
岩見継吾、竹村一哲 "20141017" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62876634.html )

ステージは、ピアノがちょっとだけ前に出したほぼ定位置、左奥に少し余裕を持ったスペースにベース、その手前にドラムという配置。
ドラムが前でベースが後ろということで、ちょっと音のバランス的に心配な気も..。
メンツは、そういうことで以下の3人。板橋トリオに抜擢された2人。その後渡辺貞夫クインテットに加入したドラマー。それぞれがそれぞれの路線でしっかりと活動基盤を構築した3人が満を持して参集したわけです!!
石田幹雄(P)、瀬尾高志(B)、竹村一哲(Ds)

基本的には、テーマを提示した後は、即興の応酬といった様相を呈してくる。
3者がそれぞれの音に機敏に反応していくようなヒリヒリするような緊張感を感じさせるような演奏が続く。
ただ、バトルするようなというよりは、阿吽の呼吸をしっかりと意識し共闘していくような演奏といった印象が強いもの。
激しめの曲と、美旋律の曲とをバランスよく配して、石田の持ち味をしっかりと出してきている構成。
いつものとおり、靴を抜いで激しく体をゆすりながらの演奏を繰り出してくる。
聴き知った曲もいくつかあったと記憶。
竹村のキレの良い前ノリ系のドラミングが演奏を鼓舞。
スローな曲では、ブラシ以外に手を使うことで繊細な音出しも見せてくる。
ソロは1st set最後の曲でたっぷりと聴かせてくれた。
瀬尾は、アルコ弾きを多用していたのが印象的。

この3人が揃って演奏するのは、10年ぶりくらいになるんだと思うが、さすがに札幌でもたくさん演奏をしてきた面々ということで、そんなブランクを感じさせない、
それぞれがそれぞれの出かたを知り尽くしたが故の
どんな展開でも破綻しない
絶妙なコラボレーションが創出される。

1st setが定刻を10分前後過ぎたところから50分程度。
2nd setは予定通りの21:30頃からスタートで1時間程度、さらにアンコールにも応えてくれてたっぷりと3人の演奏を楽しませてもらいました。

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