"Activate Infinity" The Bad Plus

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The Bad Plusの新作です。
このアルバムがリリースされる直前に、メンツがThe Bad Plusの2人にCraig Tabornというアルバムがリリースされてました。それが下記。

このアルバムの紹介文にも書きましたが、本作は The Bad Plus 名義ではありますが、
なんとピアノがEthan IversonじゃなくてOrin Evansに代わっています。

時系列を確認すると、本作の録音が2019年5月で、上記 "Golden Valley Is Now" の録音が2018年8月。
Orin Evansの入ったThe Bad Plus の最初のアルバムリリースが2018年1月でした。

The Bad Plus のオフィシャルサイト(https://www.thebadplus.com/)からは、Orrin Evansの入ったアルバムしか買えません。凄いことです。
Ethan IversonとReid Andersonが仲違いしてるなんて噂を聞いたので、いろいろ調べましたが、これは決定的な事態のようです。

かくして、このアルバムのメンツは以下の通り。
Reid Anderson(B)、Orrin Evans(P)、Dave King(Ds)

Reid Andersonが3曲(1,2,7,8)、Orrin Evansが2曲(4,5)、Dave Kingが2曲(3,6)を提供しての全部で8曲。
01. Avail
02. Slow Reactors
03. Thrift Store Jewelry
04. The Red Door
05. Looking In Your Eyes
06. Dovetail Nicely
07. Undersea Reflection
08. Love is the Answer

ドラムのロックなビートに、少しゆったりめなフレーズのピアノが乗っかる音を聴いて、
 あぁ、The Bad Plusのサウンドってこんなだったなと、記憶が蘇ってくる。
そんな1曲めは、ピアノの淡々と奏でるフレーズを従えて、ドラムがこれでもかと即興感満載に叩きまくるテーマ部から、中盤で突如ピアノのフリー濃度の濃い即興を入れてアクセントとするような曲。

クールに同じフレーズを引き続けるピアノに即興で叩きまくるドラムを楽しむようなリズム主体の曲と、ビートを強調したドラムの強烈なリズムに、ピアノの即興が主体になったような曲とが混在。
インパクトとしては、細かく刻んだ暴れ回るようなドラムを聴かせる曲のほうに分がある気がする。
これまでの印象と比べてユーモラスな雰囲気のなかにもダークな気配を感じる曲が、4曲めとか 感じられるのがちょっと印象的。
ピアノがOrrin Evansに変わったことによる変化としては、不協和音とか、フリーフレーズが際立って聴こえてくるところに

ベストは1曲めでしょう。

"Activate Infinity" The Bad Plus (https://www.amazon.co.jp/dp/B07W6CDT75/)

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