中山拓海 "たくみの悪巧み"

1_615.jpg
中山拓海は1992年生まれ。国立音楽大学ジャズ専修の1期生で、最近では鈴木勲オマサウンドのメンバーとして演奏をしている若手注目株の一人。
気のせいだったかもしれないが、昨年(2019年)の国立音大の学祭で、ジャズ専修のオーケストラに入っていて名前を(中林と勘違いしたかもw)覚えてたら、新作リリース告知を見つけて思わず購入を決めたもの。
ピアノが高橋佑成だったからというのもあるが..。
ドラムの山田玲は、平井庸一の2014年作 "Pascoal Project"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63022917.html), 菊地成孔のガンダムのサントラ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64347331.html), 桑原あいの2018年作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64611830.html)で聴いていました。たしか、菊地氏がラジオでべた褒めしてたのがこの人だったかもしれません。

そんなメンツは、高橋佑成が1994年、勝矢匠1991年、山田玲1992年と若手を揃えた4人。
中山拓海(As, Ss)、高橋佑成(P)、勝矢匠(B)、山田玲(Ds)

演奏曲はすべて中山拓海のオリジナル。
01 High Humidity
02 The Asteroid
03 Cross Road~他愛もない歌~
04 Suite I
05 Suite II
06 Suite III
07 Suite IV
08 Cinquenta E Nove
09 Born, Live and Die

8ビート系のノリの良い曲からスタートし、ラテン系リズムを感じさせる曲が続く曲構成。
続く3曲めがスローな曲、そして組曲を挟んで、8曲めもラテン調の曲。
勝矢匠のエレクトリックベースがゴリゴリウネウネ鳴り響き、いずれの曲でもしっかりとした自己主張をしている。
とくに8曲めでのスラップを入れたソロが格好良い
山田玲が若さ溢れるハリのある元気なドラムを聴かせ、しっかりドラムに注目して聴いているとその熱気に気分が高揚してくる。
中山拓海のサックスは旨さは感じられる、超高速フレーズも淀みなく吹き切るだけのテクニックとアイデアも感じられる演奏をしてくる。
ただ、個人的な好みからするとパリッとしたインパクトがちょっと弱いかなぁとも感じていて、そういう意味も含めて、エモーショナルな表現に持ち味が出ているんじゃないかと思う。
個人的聴きどころは、ここでも高橋佑成のピアノにあって、個人的嗜好にピッタリとあってしまっているのか、固有のフレーズを駆使した即興を聴くとそれまでと音楽の雰囲気が変わって聴こえてくるように感じるくらい。

中山の旨さを感じさせるという意味で、3曲めをベストにしましょう。

中山拓海 "たくみの悪巧み" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07Z657X51/)

この記事へのコメント