"Capturing Spirits: Jkq Live!" Jonathan Kreisberg
Jonathan Kreisbergは、そもそもはAri Hoenig のSmallsでのライブアルバムでで好感触を得たのが馴れ初めで
"Live at Smalls"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60161207.html)
その直後にリリースされた新作がえらく格好良くて、そこで一気にファンになり、ほぼ全部のアルバムを買って聴いています。
その格好良かった盤が、
その後もリーダー作を欠かさず買っていますが、"Shadowless"を凌駕するには至らず。
"Wave Upon Wave"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63040355.html )
"Kreisberg Meets Veras" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64541405.html )
ここにきて、ライブ盤のリリースは、個人的にはかなり高い期待感を持っての購入であります。
メンツは以下の通り。Colin Stranahanがここにも出てきているのが個人的には特筆事項。
Jonathan Kreisberg(G)、Martin Bejerano(P)、Matt Clohesy(B)、Colin Stranahan(Ds)
演奏曲は、onathan Kreisbergのオリジナルが6曲に、Body And Soulを加えた全部で7曲。
1.The Lift
2.Trust Fall
3.Everything Needs Something
4.Relativity
5.Known You Before
6.Wild Animals We’ve Seen
7.Body And Soul
一言でコンテンポラリー系ギターカルテットの一番楽しいところを体現しているようなサウンド。
つらつらと聴いていてまず感じるのが、正直なところ、音楽の傾向も、ギターの音色もフレーズのどっかにもKurt Rosenwnkelの演奏に近いものはいろいろと感じられる、良くも悪くもそういう傾向を聴いてしまう。
フレーズとか手癖とかKurt Rosenwnkelにはいろいろと個性が感じられる演奏と聴いていたが、こちらはこちらなりの個性があるなぁと感じる部分も多々あるが、聴き進めていると6曲め後半のソロとか7曲めとか、だいぶKurt Rosenwnkelに近い演奏だなぁと感じさせるところもあったり…。
ライブ後半で、刷り込まれたものがもたげてきたのかと勘ぐるが、はてさて。
いずれも、痒いところに手が届くような格好良いフレーズは持っていて満足度の高い演奏であることは間違いのないところ。
そしてピアノが派手な立ち回りをしてくるからか結構な目立ち具合で、そんなつかみで耳を引き付けておいてのソロなわけだがちゃんと聴衆の耳目を惹きつけたなりの満足度の高い演奏をしてくれているのが嬉しいところ。
ということで、Martin Bejeranoのピアノも聴きどころの一つと言える。
自blogを検索したところ、2008年に紹介しているLonnie Plaxico盤(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55726670.html )、Roy Haynes盤(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55645608.html )で彼の名前があるが、ここまで印象に残るような感じではなかったはず。
そして、最後にBody & Soul を情感たっぷりに演奏して終了。このスタンダード曲もかなり良い。
上述の通り"Shadowless"を凌駕する作品を延々と待ち焦がれていたが、この作品がまさにそのような作品といえるでしょう。とてもいい作品だと思います。
ベストは1曲めにしますが、7曲めもなかなか捨てがたい。
"Capturing Spirits: Jkq Live!" Jonathan Kreisberg (https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008026819 )
この記事へのコメント