"Future Is Female" Roxy Coss

1_720.jpg
Roxy Cossのアルバムを聴くのは2016年の"Restless Idealism"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63702270.html )以来ですが、このアルバムの後にも2017年、2018年とLコンスタントに毎年新作を出しているが、こちらは残念ながら手を出していません。
 "Chasing The Unicorn" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07NQ5DH8N/ )
ではなぜ今作を買ったかなんですが、抱き合わせの関係でいくつかの候補の中で、なんとなく聴いてみたいと思ったというのが実際のところ。

メンツは、2018年の前作と変わらずで、このメンツはレギュラーグループということになるんでしょう。
ピアニストが日本人の山中ミキという人で、2018年に出た初リーダー作を聴いています。
Roxy Coss(Ts,Ss)、Miki Yamanaka(P)、Alex Wintz(G)、Rick Rosato(B)、Jimmy Macbride(Ds)

演奏曲は、1曲をのぞいてRoxy Cossのオリジナルで全部で8曲。
1 Dont Cross The Coss
2 All Or Nothing At All
3 Mr. President
4 Free to Be
5 You're There
6 Enlightenment
7 Breaking Point
8 Females Are Strong As Hell

毎回、文章を書くまでつらつらと(主に通勤途中に)何回か聴いていて自分の中の印象を固めていくのだが、本作は徐々にギターを除く4者のバランスが非常に素晴らしいという印象がもたげてきてまして。
この印象は悪い意味ではなくて、ギターのサウンドが良いアクセントになっているということで、ほんのちょっとの違和感だったり、しっかりと寄り添うようにだったりとかあるが、そんなギターが絡んでくることで演奏のイメージがちょっとずつ変化していっているように感じられ、そこが面白さの一つに繋がっているように思う。
選曲は、4ビート8ビートを中心としたもので、変拍子とかフリーとかとくに気をてらったようなものではない。
Roxy Cossの、迷いを感じさせないる厳然たる音での厳然たるフレーズ回しが、なんとも格好良い。
彼女のサウンドは久々に聴いたわけだが、以前よりも貫禄が出てきているような気がするが気のせいか。
そして、全体的に山中ミキのピアノがなんとも良い味を出していて印象に残る。
アコピとエレピを使い分けているが、その使い分けがなんとも秀逸で、1曲めのド4ビートの曲でエレピを使い、4曲めの疾走感ある曲ではアコピ起用と、良い意味でちょっとズレた使い方で、これが(、新しいとは言わないが)新鮮な響きをもたらしていてなんだか格好良い。
前述のとおり、あまり強い期待感を持って購入したわけではないが、思った以上に気持ち良いサウンドに、満足感はかなり高い。

ベストは速めの4ビートの8曲めにしましょう。

"Future Is Female" Roxy Coss (https://www.amazon.co.jp/dp/B07TJKBDY9/ )

この記事へのコメント