"Now Vs Now" Jason Lindner
2019年初頭に紹介した "Buffering Cocoon" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64705922.html ) が予想以上におもしろくて、その時調べたら前作があったのを知り中古で探して買い込んできたもの。
実は上記紹介早々に入手していたんですが、新譜の紹介文を優先していたらずるずると紹介文を書くタイミングが遅くなり、そろそろ書かないとマズいと思ったところでようやく文章化しました。
このとき、BigBand作も同時に購入してまして、その紹介も近日中にできる予定です。
本作は2009年の作品なので、自作が出るまで10年くらいかかっているってことです。
10年後に次作を作るってのももの凄いことだと思います。
もっともメンツは変わってまして、この盤のクレジットでは、Now Vs Nowは、Jason Lindner, Panagiotis Andreou, Mark Guilianaの3人のユニットであると書いてあるが、昨年紹介の盤では、Jason Lindner以外のメンツはそっくり入れ替わってます。
この盤のハイライトは、メンツの良さもさることながら、ProduceをMeshell Ndegeocelloが担っていることで、ジャズ色は薄めなれどエレクトリックでエキセントリックなサウンドが期待できるかなぁと..。
メンツは、Now Vs Nowの3人にゲストミュージシャンが入っているが、曲によってそのゲストはさまざまに変化する。ジャケ上のクレジットは曲ごとに記載されてました。
Jason Lindner(Key,P)、Panagiotis Andreou(B,Vo)、Mark Guiliana(Ds)
Avishai Cohen(Tp)、Baba Israel(word,Beatbox)、Edmar Castaneda(Har)、Ismail Luminovski(Cl)
Pedrico Martinez(Vo,Conga)、Jeff Talyor(Vo)、Meshell Ndegeocello(Vo)、Claudia Acuna(Vo)
10曲中9曲が共作もあるがJason Lindnerのオリジナル。9曲めだけがMark Guilianaが書いている。
01 Time Together
02 Can't Chase Time
03 Seven Ways
04 Friendship And Love (AKA Pretty Three)
05 Far
06 Worrisome
07 Big Pump
08 Subterranean Train-Travelin
09 New Jersey Ballad
10 Ahimsa
冒頭からラップの入った曲で、Jason Lindner, Mark Guiliana, Avishai Cohenといったメンツ的にジャズ色濃いめの音楽を期待したが、その予想ははずれでした。
つらつらと聴いていての印象としては、Herbie Hancockが演っているようなサウンドに近い方向性を感じている。
本作は、ProduceをMeshell Ndegeocelloが担当しているが、大きなくくりで最近の流行りのサウンドの傾向に沿ったサウンドだなぁとは感じる。
全体としては、一部分だけも含めれば、すべての曲にラップかボーカルが入っているんじゃないかと思う。
4曲め,5曲めのボーカルはアフリカ臭を感じられるもので、この辺もブラック色をより感じている部分か。
8曲めのような過激な曲から、9曲めのメロウな曲に急に変えてくる展開も、なかなかエキセントリックで楽しい。
個人的趣味趣向的なものもあるが、ボイス、ボーカルが入らない部分では、ピアノ,キーボードとドラムの掛け合いが熱気を帯びてくると、聴いてる側のテンションがあがってくる。
ベストは7曲めにします。
"Now Vs Now" Jason Lindner (https://www.amazon.co.jp/dp/B002N1AEGO/ )
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