Remy Le Boeuf "Light As A Word"
Remy Le Boeufという若手サックス奏者のデビュー作のようです。
この作品をリリースしたすぐ後にラージアンサンブルでの作品をリリースしたようで、デビュー早々アグレッシブにさまざまな活動をしていることがうかがえます。
"Assembly Of Shadows" (https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008049032 )
個人的には、この作品はメンツを見て買いを決めていまして、最近あまり名前を見ないWalter Smith IIIに、Aaron Parksなんて名前に反応しています。
他には、Charles Alturaもちょっと気になるところ。
ドラムのPeter Kronreifは、Seamus Blake買いしたFlorian Hoefnerのリーダーアルバムで聴いていました。
"Luminosity" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63718373.html )
メンツを書き出すと以下の通り。
Remy Le Boeuf(As)、Walter Smith III(Ts)、Aaron Parks(P)、Charles Altura(Gr)、Matt Brewer(B)、Peter Kronreif(Ds)
演奏曲はすべてRemy Le Boeufのオリジナル。
1.Bloom
2.Full Circle
3.The Melancholy Architecture of Storms
4.Imperfect Paradise
5.Union Intro
6.Union
7.Mirrors In Your Eyes
8.Vista Hermosa Intro
9.Vista Hermosa (fro Jon and Brian)
10.Qoo
11.Traptop
12.Light as a Word
Remy Le Boeufの丁寧に奏でるサックスにWalter Smith IIIが絡んでくるアレンジが、静謐でありながらアバンギャルドで独特の雰囲気を醸し出す。
そこにAaron Parksのエモーショナルなピアノが絡むことで、さらに独特なサウンドに拍車をかけていくようなそんな作風。
全体にノリの良さとかスウィング感とかもそこはかとなく感じられるが、それよりはちょっとECMサウンドを彷彿とさせるような、そんな印象のサウンド。
すべての演者が、とっても神経質に音を選んでいるようなところがあって、そこがこのアルバムの真骨頂と聴いた。
Charles Alturaのギターは、登場頻度は少ないながら、登場すれば印象的なソロをばっちりきめてくるあたり、全体に溶け込ませるサウンドを狙ってるわけではなく完全にアクセントとしての起用。
なので、2本のサックスとピアノが実質的なフロントということになる。
が、この3者のまぁ見事な演奏が、ノリの良さとか、熱気を孕んだとか、そっち方面ではないにしても気合いの入った演奏であることをしっかりと感じさせ満足度は相当高い。
7曲めがアップテンポの曲に疾走感のあるドラム、躍動的なベースが絡み、そこをAaron Parksのピアノがエモーショナルに畳みかけてくる格好良い展開。
そんな7曲めがベストです。
Remy Le Boeuf "Light As A Word" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07QMB536Y/)
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