"Live at the Jazz Gallery" Jason Lindner
Jason Lindner率いるBigBand作で、これは2007年にリリースされたもので、約1年前に、Now Vs Nowのアルバムを聴いた際に、その前作の存在を知り、それを中古で見つけたかったときに、合わせて購入したもの。
リリース時にチェックはしていたんですが、当時は(たしか良い値がついてたから)購入はしませんでした。
前述のNow Vs Nowのアルバムを紹介した記事は↓
"Buffering Cocoon" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64705922.html )
これの前作である"Now Vs Now"というタイトルのアルバムの紹介は
"Now Vs Now" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474169359.html )
メンツは以下の通りで、Omer Avital, Anat Cohen, Duane Eubanks, Avishai Cohen, Yosvany Terryと年代的にまだ名前が売れる前の人も多いと思うが、錚々たる面々を揃えていると言って良いメンツ。
Jason Lindner(P,Key)、Omer Avital(B)、Eric McPherson(Ds)、Miguel Zenon(As)、Jay Collins(Ts,Ss,Fl)、Anat Cohen(Ts,Cl)
Chris Karlic(Bs,Bcl)、Duane Eubanks(Tp)、Avishai Cohen(Tp)、Joe Fielder(Tb)、Dave Leong(Tb)
Rafi Malkiel(Tb)、Yosvany Terry Cabrera(Chekere)
Jason Lindnerのオリジナルが6曲にその他で全部で9曲という構成。9曲で2枚組なのは、ライブなので1曲が長いということです。
Disk1
1 Intro: Song For Jason
2 Suheir
3 Rumors
4 Inbal
5 Song For Amos
Disk 2
1 Freak Of Nature
2 Life Light
3 The 5 Elements and the Natural Tri
4 Poem for You Today
凝縮された管楽器によるアンサンブルでのテーマから、同じフレーズをピアノに渡して、ソロに突入するアレンジが格好良い1曲め
疾走感のあるリズムに、管楽器が次々と同じフレーズを回してくるアレンジが格好良い2曲め...。
楽器編成は通常のビッグバンドと同じなので、昨今の流行であるラージアンサンブル的な、音色とアンサンブルからの個性的なサウンドといった趣きとは異なり、重合する楽器の音の厚みの迫力が聴きどころになっているか。
凝縮した管楽器のアンサンブル、多くの楽器が次々と重なり合うフレーズ、ミニマルなリズムフレーズを縦横に駆使したアレンジとかが特徴的なサウンドと感じられる。
全体的に、格好良いアレンジと、管楽器群の迫力が良い塩梅にバランスされたサウンドに仕上がっていてこのあたりがJason Lindnerらしい個性ということか。
イントロにピアノを多用するところとか、管楽器が入らないピアノソロを入れているところが周到な印象。
d1の最後が哀愁漂う曲調で、後半はラテン色が濃いめになり、最後がソウルフルなボーカルが入って締め括られる。
ベストは、disk1の2曲めにしましょう。
"Live at the Jazz Gallery" Jason Lindner (https://www.amazon.co.jp/dp/B000TP5SNK/ )
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