Pat Metheny Group "Frankfurt 1998"

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Pat Metheny Groupの非正規盤も多数所有していまして、一時はいろいろ買い漁ってましたがキリがないのでひとつのツアー(概ねアルバムが出るとツアーに出る)に1枚は買うくらいにしているつもりですが、そう割り切れるもんでもなく...。
70年代後半と2000年以降は概ね時期ごとの音源を所有できているつもりなんですが、一番人気のあった、そしてツアーも精力的だった80年代90年代の音源が結構手薄でメンバーの変遷に追従しきれていなかったのでいくつか買い漁り、
ざっと所有ディスクを眺めて80年代90年代を拾うと、1981、1983、1984、1985、1987、1991、1992、1995、1998が、現在の所有です。(これでも十分な気がする)。
1998年のImaginary day ツアーの音源があまり良いものではなかったので、これを買い直してみました。

いわゆるブラジル3部作と言われている3枚(に、この頃の公式ライブ盤"The Road To You")
 1984の"First Circle"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00NJ1MO4W/ )
 1987の"Still Life (talking)"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000CZ0Q5W/ )
 1989の"Letter from Home"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000000ORJ/ )
 1991の"The Road To You"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000CZ0Q7A/ )
がリリースされたあと、スタイルをいろいろと変遷しながらのアルバムが出て、
1997の"Imaginary Day"がかなり過激な展開を見せていて、このときのライブで演奏した曲はその後(PMGはおろか、その後のいろんなユニットでも)再演していないものが多いので、ライブ音源としてはとても貴重なものであります。

この後またまたブランクが空いて、下記2枚
 2002の"Speaking of Now"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00005V6IF/ )
がリリースされたところで、PMGの活動は止まっていたんですが、先日Lyle Maysが亡くなってしまったので、もう新作を期待することは出来なくなりました。
 2009年の "In Tokyo" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64733043.html )が最後期のPMGの音源と言うことになります。
このときのカウントダウンライブを生で見れたのは、いろんな意味で貴重な体験になっています。なってしまいました。

本作は1998年のツアーの音源で、このツアーは中野サンプラザで生も見て堪能しています。
The Roots Of CoincidenceでLyle Maysがギターをかき鳴らしていた姿を今でも思い出します。
メンツですが、4人以外では、Jeff HaynesとPhilip Hamiltonはトラだったんだと思います。
この時期の正規メンバーは,Mark Ledfordと David Blamiresのはずなので。
Pat Metheny(G)、Lyle Mays(P)、Steve Rodby(B)、Paul Wertico(Ds)
Jeff Haynes(Per)、Mark Ledford(Vo,G,Tp)、Philip Hamilton(Vo,P)

このライブでは、16曲のうちだいたい半分くらいが"Imaginary Day"からの楽曲で、残りの曲は前後のツアーでも多く演奏している曲が選ばれているはず。
それだけ、このアルバムからの楽曲が特異な印象が強く感じられる。
Disc 1
1.Have You Heard
2.A Story Within The Story
3.Follow Me
4.How Insensitive
5.First Circle
6.Imaginary Day
7.The Heart Of The Day
8.Across The Sky
Disc 2
1.The Roots Of Coincidence
2.Too Soon Tomorrow
3.Third Wind
4.Are You Going With Me ?
5.Message To A Friend
6.September Fifteenth
7.Minuano(Six-Eight)
8.Song For Bilbao

上述のとおり選曲も悪くないし、音質もオーディエンス録音ではあるが、そう不満を感じるほどでもなく
演奏については言うに及ばず。
なによりも、PMGの中では異色作と言えるImaginary Dayの楽曲がライブで聴けるというのが貴重でありかつ、
鮮烈で、約20年前の演奏をたっぷりと楽しませてもらいました。

ベストは、このツアーでは何と言っても、Disk2-1曲めでしょう。

Pat Metheny Group "Frankfurt 1998" (http://www.cyberseekers.com/211500-j.htm )

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