"Live At Munich 1993" Lyle Mays

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Pat Metheny Groupの一翼を担うLyle Maysのリーダーライブの音源ですが、これは先日Lyle Maysが亡くなったというニュースを聞いて、聴いたこと無い音源を聴きたい!!という衝動から購入したBootleg音源であります。

Pat Metheny Groupの活動が、アルバムが2005年の"The Way Up"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a42636479.html )、来日が2009年のBlueNote(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56101808.html )
で止まっており、その後もLyle Mays単独でのアルバムリリースも、ライブ活動の話も聞こえてこなかったので、1993年にドイツで録音された古い音源ではありますが、貴重なライブ音源と言えそうです。
これまでのLyle Maysの単独の活動は、Pat Methenyに絡まない来日はおそらく無し。
アルバムは下記4枚で、こちらは2000年を最後に止まっていました。
 "Street Dreams"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BC7H9QI/ ) 1988
学生時代の参加作もカルト的に有名でありました。
もうひとつ、発掘音源が出ています。
 "Ludwigsburg Concert" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63531139.html )
ということで、1993年は"Fictionary"をリリースした年となるが、同作はトリオだが本作ではVibraphone,Guitarを入れた編成でのライブを録音したものってことになります。(bootlegです)
Lyle Mays(P)、Michael Sagmeister(G)、Dave Samuels(Vib,Marinba)、Steve Rodby(B)、Will Kennedy(Ds)

演奏曲は以下の通りですが、前半は過去のアルバムに収録されている曲で良いと思いますが、他の曲についてなにぶんBootlegなんで、すべての曲のCreditの記載はなく、既存曲だったのか新曲だったのか、オリジナルなのか作曲者が別にいるのか、さっぱりわからないところであります(調査もしてませんが..)
Disc 1
1.Fictionary
2.August
3.Mirror Of The Heart
4.Loose
5.Unspoken Words
6.Oslo
Disc 2
1.One Step Ahead
2.My Luxury Depression
3.Spring High
4.Hanging Out

主旋律を担うのが主役という意味においては、Vibrqphone,Marinba さらにGuitarが入ることで、音色的に遠からずな楽器であるPiano,Keybord が担う部分(Lyle Maysが主役になるところ)(ギターはソロ以外はあまり前には出てこないが。)の役割が持ってかれている感じにはなるか。
ただし、その分、Lyle Maysの本性であるところの、絶妙に格好良いリフを披露している場面が映えており、全体としても音楽表現の拡がりは出ているような印象。
前作 (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63531139.html )?では、サックスだけが入っていたのでもう少しライルの登場頻度は高く、サウンドの役割分担もはっきりしていた印象。
今回、Lyle Mays逝去直後というタイミングで聴いていると、Lyle Maysが前面に出る場面が若干なりとも希薄になるのは残念でもあるが、当時の演奏としては充分納得のいく役割分担でしょう。
このサウンドバランスでのライルの曲を聴けるのは、実はなかなかレアとも言えそう。
もっとも、各人それぞれのアドリブソロはたっぷりと聴けるし、当然Lyle Maysのアドリブソロもたっぷり堪能できるし、前述のとおりかっこ良いリフも聴けるし、満足度が減じるようなことはないです。
disk2の曲は、アルバム未収録曲が多めだが、これは既存曲なのか新曲だったのか気になるところ。

ベストは、Disk1の2曲め。個人的にとっても好きな曲です。 R.I.P. Lyle Mays

"Live At Munich 1993" Lyle Mays (http://www.cyberseekers.com/212313-j.htm )

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