"8: Kindred Spirits (Live From The Lobero)" Charles Lloyd

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Charles Lloydのリーダー作は、結果としてBlueNoteレーベルに移籍してからは全部聴いていることになるが、出たら買うをしているわけでもなく、本作はリリース後しばらくは購入を決めていませんでした。
近作の紹介は
ちょっとしたところでメンツをしっかり確認するタイミングがあり、Gerald Clayton, Julian Lage, Eric Harlandなんて名前を見つけて、急遽買いを決めたもの。
2018年3月15日にサンタ・バーバラのロベロ・シアターで行った80歳のバースデイ記念ライヴを収録したもの。

メンツは、若手中堅の実力者をしっかり揃えている印象。このメンツだけで買いを決めるレベルだと思います。
Charles Lloyd(Ts)、Gerald Clayton(P)、Julian Lage(G)、Reuben Rogers(B)、Eric Harland(Ds)
guests: Booker T. Jones(org) Don Was(b)

演奏曲は、過去のアルバムで録音している曲を集めたもので、元アルバムは以下の通り。
1.Dream Weaver
2.Requiem
3.La Llorona
4.Part5 Ruminations

曲調としては、スピリチュアルな雰囲気をたっぷりと感じさせるものが大半で、これはCharles Lloydらしいところ。
2曲めがバラードな演奏で、3曲めが哀愁の旋律がしっかりとした曲、4曲めがスピリチュアル度が高い演奏。
いずれもが10分を超える演奏なのはライブならでは。
演奏としては、Reuben Rogers、 Eric Harlandのリズムがことのほか強力でドライブ感を効かせているところが特徴的。
Julian Lageのギターが鋭角的なソロを繰り出してきているのが個人的には耳を持ってかれるところで、このライブのおもしろい部分の大きなところを担っているという印象。
Gerald Claytonがおおらかなフレーズのソロを入れてくるのとは対照的で、こっちはこっちで聴き応えを充分に感じられる。
いずれも不協和音をものともしないような、かなり攻めた演奏を仕掛けてきていて、聴いていて高揚してくる
若手がそんななんで、御大Charles Lloydも負けじと気合いの入った演奏で応酬していて、自身のアイデンティティに則ったうえでの、かなり攻めた演奏を聴かせる。
もっとも、御大は年齢もあるので、ずっと出て長い演奏をがっつり聴かせているわけでもなく、
3曲めは、中ほどまでほぼピアノソロのような状況で、途中で舞台に出てきて(拍手でわかる)そこからがっつりとしたえを披露。
4曲めは、その続きで前半でがっつりとしたソロを披露、中ほどでいなくなって、後半でスピリチュアルな演奏で戻ってくる。
その分ギター、ピアノの登場頻度は高くなるし、そのギター、ピアノの演奏もこの盤を聴く目的になってるから、こっちとしては文句のあろうはずはない。

ベストは1曲めか。

"8: Kindred Spirits (Live From The Lobero)" Charles Lloyd (https://www.amazon.com/dp/B082N1PTRF/ )

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