"Trio I" Marty Holoubek

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本作は、完全に石若買いです。
リーダーのMarty Holoubeはオーストラリア人のベーシストで、これが初リーダー作。
これまで、石若のSongBookで、彼の演奏を聴いていることになっています。
ピアニストのJames Bowersはたぶん初聴きの人です。

かくいうメンツは以下の通り。
Marty Holoubek(B)、James Bowers(P)、石若駿(Ds)

演奏曲は共作を含むMarty Holoubekのオリジナルが8曲、10曲めが石若のオリジナル。それにBody & Soulが入って全部で10曲。
01 Horse
02 Snack Bar
03 Let Others Be The Judge of You
04 Nakano No Yuki
05 Body & Soul
06 Hachigatsu No Ame
07 Shouga Aru
08 The First Proxy
09 Song for Joey
10 natsuyasumi

冒頭こそピアノのガツーンガツーンとしたサウンドが場を満たすが、以降の曲は石若の暴れるドラムを聴くための作品と言っても過言ではないようなそんな印象。
3曲めとか、冒頭からベースフィーチャーな様相ではあるが、あるところから耳はドラムを追っているような感じ。
他の曲も、表面上は、ピアノだったりベースだったりが、がっつりとした演奏を聴かせるが、途中で耳がドラムを追っていることが多かったような…。
後半こそ、おおらかな曲が増えてきてだいぶパターンを感じられるドラミングが増えてくる感じだが、まぁ一筋縄ではいかないものではある。
冷静に何度か聴いていると、そんなドラムに呼応してか、ピアノのリリカルでありながらアグレッシブな演奏のおもしろさとか、太い音色でメロディアスなフレーズを繰り出してくるベースとか、なかなか侮れないサウンドが聴こえてくる。
とくにベースが、(リーダーだからってのもあるだろうが)味わいのあるサウンドを奏でている場面が多く
良い味を出している。
7曲めが美旋律のバラードで、8曲めはごくスローなテンポのラテン調の曲、軽やかなノリの8ビートの9曲めから、ちょっと落ち着いた4ビートの10曲めで締めくくられる。
曲調としては、前半のほうがシリアスめなものが多いか、その分聴き応えもあるような印象。

ベストは、2曲めにしましょう。

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