"Broken Circles" Jure Pukl

Jure Puklのリーダー作を聴くのはこれが4枚め。
2015年の作品を年間ベストに選んでいるくらい、聴き初めの頃から気になり続けているサックス奏者。
最近では、サイドで入ってくるアルバムも出てきているので、実力が板についてきているというのもあるんじゃないか。
紹介しているリーダー作を下記しておきます。
2012年の"Abstract Society"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61575739.html)
2015年の"The Life Sound Pictures of"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63162799.html)
2017年の"Hybrid"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64315472.html)
2018年の”Doubtless”(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64395785.html)
メンツは、近作ではRemy Le Boeuf盤(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474290752.html ), Tom Harrell盤(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64813964.html )に参加と、登場頻度が高くなってるギターのCharles Altura、先日リーダー作を紹介(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474534748.html )しているヴィブラフォンのJoel Rossと近年の実力者を揃えている印象。
Jure Pukl(Ts,Ss,Bcl)、Charles Altura(G)、Joel Ross(Vib)、Matt Brewer(B)、Kweku Sumbry(Ds)
演奏曲は、
1.Sustained Optimism
2.Broken Circles
3.Separation
4.Compassion
5.Triumph of Society
6.Gloomy Sunday
7.Empty Words
8.Bass Intro
9.Half Past Five
10.Kids
11.Sky is the Limit
一聴、拍をとりにくいようなコンテンポラリーで現代的な曲調の曲が並ぶ。
サックスとヴィブラフォンとの掛け合いでのテーマにギターが絡んでくるような演奏が気持ち良い。
ソロも、テナー、ソプラノ、バスクラと的を得た楽器起用で、スタイルも朗々としたブローからスピリチュアルなサウンドまで縦横無尽な表現をみせるJure Pukl。
コンテンポラリ系の音色でがっつりとしていながら腰の座ったギター演奏を繰り広げるCharles Altura。
Joel Rossは、先日聴いたリーダー作ではアレンジとかも気を使っていたと思うが、ここでは演奏に徹しているが故にか、のびのびとした気持ち良い演奏を聴かせている。
と3者3様に個性を出しながらの熱演を聴かせる。
Kweku Sumbryの、端正な曲であってもまさに暴れているように聴かせる、奔放かつダイナミックなドラムが格好良く、Matt Brewerのメロディアスに歌うようなベースと相まって、豊かなリズムを生み出しており、これがこのアルバムの要になっているんでしょう。
Kweku Sumbryは初めて聞く名前だが、良い演奏をしています。
聴く人によっては、若干難解さを感じる部分もあるかもしれないが、何度も聴いて体に馴染ませることで、演奏のおもしろさ、凄さとかが体感できると思うし、そこまで聴き込んでもらいたいところ。
10曲めが子供の歌声がイントロ的に入ってくる。最近、アルバムの最後のほうで子供の声等を挟んでくるアルバムが多い気がするが、流行っているんだろうか..。
ベストは、2曲めでしょう。
"Broken Circles" Jure Pukl (https://www.amazon.co.jp/dp/B082X3DDQC/ )
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