Raoul Bjorkenheim "Solar Winds"

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Raoul Bjorkenheimというギタリストのリーダー作でこれは聴かせてもらったもの。
Raoul Bjorkenheimはフィンランド系のアメリカ人でロサンゼルスで活動している人なんだそうです。
当然、自身でも初聴きの人..かと思っていたのですが、2008年にSCORCH TRIOのアルバムで聴いていました。

他のメンツはすべて初聴きで大丈夫そうでした。
Silvia Bolognesi(B)、Tiziano Tononi(Ds)、Raoul Bjorkenheim(G)、Emanuele Parrini(Vln)

演奏曲は、John Coltraneが5曲に、Raoul Bjorkenheimが2曲(4,7)という構成。このJohn Coltraneの曲をオリジナルで聴いている自身は..。
1 Joy
2 Transition
3 Living Space
4 Solar Winds
5 Saturn
6 Peace on Earth
7 Volition

ドラムとベースが強力なリズムを刻むなか、バイオリンがちょっと過激なフレーズで暴れまわると、ギターも呼応して暴れまわるような演奏。
バイオリンは生音のようだが、勢いをつけたボウイングを基本として、多少音が歪んでもものともしない勢いのある奏法で、様々な音色て攻めてくる。
ギターはディストーションをかけたちょっと歪感のある音色を基本としたロックテイストとかフリージャズとかを感じる演奏。
バイオリンの描き出す音世界に果敢に攻め入っていくような塩梅。
本作はギタリストがリーダーなので、ギター主導かというとさにあらず。
実際は、バイオリンが主導権を握り、バイオリンのサウンドが映えるような音作りがされている印象。
もっともそのバイオリンが、らしからぬ演奏をしてはいるが…。
後半では、ギターが主導権を握る場面が増えてくるか。
4〜16ビートまで多彩なリズムを繰り出してくるが、演奏の印象としては中央線ジャズをも彷彿とさせるような、強ビートで過激で熱気満載な演奏は、個人的には当初の予想以上にツボにハマった演奏でした。

ベストは1曲めにしましょう

Raoul Bjorkenheim "Solar Winds" (https://www.amazon.com/dp/B084YQHL9H/ )

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