"Change" Zhenya Strigalev, Federico Dannemann

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Zhenya Strigaleのアルバムを紹介するのは、これが4作め
過去作の紹介は以下の通り。

今回のメンツは、前作で共演していたギターのFederico Dannemannとの双頭名義になっていて、ピアノレスのカルテット編成。
Obed Calvaireはつい先日紹介の Will Vinsonのアルバム(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474772886.html )に入っていました。
Luques Curtisは(U)nityのアルバム(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64341872.html )で聴いています。
Zhenya Strigalev(As,Ss,Vo)、Luques Curtis(B)、Obed Calvaire(Ds)、Federico Dannemann(G,Vo)

演奏曲は、 Zhenya Strigalevのオリジナルが5曲、Federico Dannemannのオリジナルが3曲という内訳。
01 Algo Rhythm
02 Pulse
03 Boo
04 Coquille Du Terre
05 Speed Up
06 The Change
07 Total Silence
08 Pank

メカニカルなファンク系といった8ビートのノリの良い演奏。
サックスと音色操作をしたギターのユニゾンによるテーマ演奏がなんとも格好良い。
6曲めでボーカルが入るが、最近のジャズの新しい流れからある程度ボーカルを入れてくるのは許容範囲なんでしょう。個人的には、ほとんどがいらないんですが..。
Zhenya Strigalevのメカニカルさに変態ぽさを加えたようなサックスソロの熱さが全体に際立っていて、アルバムカラーをしっかりと主張してくる。
ファンクに暴れ回るFederico Dannemannのギターは、サックスと共に熱いソロを聴かせて演奏に勢いをつけている。
聴いていて感じるのは、やっぱりOz Noy直系のファンクなサウンドだなぁと、前作同様の印象。
Obed Calvaireが、複雑なリズムも含めて重厚なリズムをどっしりと叩き出し、演奏をギッチリ締めているのが、演奏の心地良さにかなり効いていそう。
Luques Curtisの安定した反復リズムの低音がファンクな雰囲気を強力に増勢しているか。

全体の印象としても、Oz Noy のアルバムで聴ける演奏に近い「ボーカルが入るのも含めてか)ロック色強めのファンク系ジャズといった様相の格好良い演奏が並び、個人的にはかなり楽しく聴いています。

ベストは8曲めにしましょう。

"Change" Zhenya Strigalev, Federico Dannemann (https://www.amazon.co.jp/dp/B084TDNK9R/ )

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