"R&B" Adam Rogers, David Binney

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Adam RogersとDavid Binneyと連名でリーダーを務めているCriss Crossレーベルから2015年にリリースされた作品。
Criss Crossレーベルはほぼ全部良い作品であることは判っているからあえて聴くのをやめようと、偏向した思い入れを持って聴いていなかったもの(笑)。
そんなんなんで、本作も後から聴かせてもらっています。

メンツは、双頭のリーダーに、Reuben Rogers, Gerald Cleaverを入れた中堅どころを揃えたカルテット
Adam Rogers(G)、David Binney(As)、Reuben Rogers(B)、Gerald Cleaver(Ds)
Recorded February 18, 2014 in Brooklyn, NY, USA by Michael Marciano

演奏曲は以下の通り。ジャズメンオリジナルが並びます。詳細は後述。
1.Ah-Leu-Cha
2.Introspection
3.In Love In Vain
4.Africaine
5.Don’t Misunderstand
6.Sippin At Bells
7.Skydive
8.My Ship
9.I Feel A Song Coming On

交互にテーマ、裏テーマを演奏した後、ギター、サックスとBe-Bopフレーズ感たっぷりのソロへとなだれ込む1曲め。
以降、2曲めがCool Jazz、3曲めがバラード調Hard Bop、4曲めがノリの良いHard Bop、5曲めがサブトーン系のバラード、6曲めもCool Jazz系、7曲めが8ビート、8曲めがバラード、9曲めが高速4ビート。
ちゃんとわかればきっとファンキー、モード、新主流、その他名前が付いたスタイルなのかもしれない。
と、ここで作者を並べると以下の通り。
Charlie Parker, Thelonious Monk,Jerome Kern, Wayne Shorter, Gordon Parks, Miles Davis, Freddie Hubbard, Kurt Weill/Ira Gershwin, Jimmy McHugh

ほぼ4ビート基調のアコースティックジャズが並び、聴いていると曲ごとにスタイルが変わっていきジャズのスタイルの変遷を見せていくような感じ。
そういう意味では、それをピアノでなくギターを入れて表現しているのは大したもんだと思う。
メカニカルなフレーズをエモーショナルに弾きこなすギター。
Adam Rogersのストレートなスタンダード演奏ってのもなかなか珍しいんじゃないかと思う。
テクニックで聴かせるというより、堅実なフレーズをしっかりとした運指で聴かせるストレートアヘッドでありながら現代的な色彩をしっかりと感じさせる満足度の高い演奏を楽しめました。

ベストは、”Cool Struttin’”に入っていた6曲めにしましょう。

"R&B" Adam Rogers, David Binney (https://www.amazon.co.jp/dp/B00US68XZA/ )

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