Ulysses Owens Jr. "Onward & Upward"

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Ulysses Owens Jr.のリーダー作を聴くのはこれが2作め
参加作としては、Christian Mcbride "Christian Mcbride's New Jawn"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64707632.html )、Christian Sands "Reach"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64185796.html )のアルバム等で聴いています。
本作も、Christian Sandsの参加がありますが、なによりも、Gilad Hekselmanの参加が気になるところ。

かくいうメンツは以下の通り。
Ulysses Owens Jr.(Ds)、Gilad Hekselman(G)、Reuben Rogers(B)、Christian Sands(P,Key)、Jason Palmer(Tp)、Michael Dease(Tb)、Anat Cohen(Sax,Cl)
Charles Turner(Vo:2)、Matthew Rybicki(B:8-10)、Benny Benack(Per,Tp:1,8)、Adam Rongo(Sax:9)

Ulysses Owens Jr.のオリジナルが共作を含めて6曲。
The Stylistics(2)、Phyllis Hyman(3)、Frank Buchanan & Kurt Stockdale(4)、Wayne Shorter(7)、Michael Jackson(10)で全部で11曲。
01. Onward & Upward Intro 01:00
02. People Make The World Go Round
03. Just 25 Miles To Anywhere
04. SST
05. Exodus 05:25
06. Samba Jam 04:33
07. Fee Fi Fo Fum 08:09
08. The Gift Of Forgiveness 06:30
09. For Nelson 05:38
10. Human Nature 06:22
11. Drum Postlude 02:57

多くのメンツが記載されているが、全員が前面に立って演奏をしているって感じではなく、多少なりともソロはとっているが、ほんのりとしたアンサンブル要員といった感じの起用で、あまり目立つ感じでもないか。
曲調も、気怠い雰囲気の4ビート、8ビートといった風情で、ちょっと聴きどころを掴むのに戸惑う感じ。
個人的には、Gilad HekselmanのギターとChristian Sandsのピアノが主な聴くべき対象ではあるが、Gilad Hekselmanは前半の曲中心でソロで存在感を出しているようではあるが、そこそこ熱のこもったフレーズを丁寧につないでいくような演奏を繰り広げるが、出番少なめなのがちょっと残念。
Christian Sandsのピアノは、特に後半でのバッキングでちょっとおもしろいアプローチなんかも聴かせ、ソロで前面に出てきても、曲調に合わせたゆったりめでありながらも格好良い演奏を聴かせ、満足度は高め。
10曲めの有名曲はピアノトリオでの演奏で、ベースソロの後のゴージャスな演奏ピアノソロを聴かせている。
そして、Ulysses Owens Jr.のドラムが表情豊かにさまざまな顔を見せてくるようなドラムを叩いていて、これまたなかなか侮れないところ。
そんななんで、聴きどころは、ピアノとドラムってことになるかと。
フロントの管楽器の挙動に期待感を持たず、ひたすらドラムのビートに身を委ね、ピアノの旋律を追うことで、このアルバムの面白さを享受できると言ってしまいましょう。
一番最後は、ドラムソロて締め括られる。

ベストは、10曲めにしておきます。

Ulysses Owens Jr. "Onward & Upward" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00I9FQ5I4/ )

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