Dave Stryker "Blue Soul"

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Dave Strykerというギタリストのリーダー作。
Dave Strykerという名前に記憶がなく、自blogを漁りましたがヒットせず、初聴きの人のようです。
少し調べたら、1957生、1990年に初リーダー作を制作、Steeple Chaseレーベルに多くの作品を残すといった経歴のようです。
近年は自身のレーベルをもって年1~2枚程度アルバムを発表しているよう。

本作は、WDR Big Bandとの共演作で、数曲でBob Mintzerが客演しているというもの。
Dave Stryker(G)、Bob Mintzer(arr, Ts:2,5,9)
The WDR Big Band

演奏曲は、1, 3曲めがMarvin Gaye、6曲めがPrince、7曲めがGlen Campbellで、他はオリジナルと思われる。
1.Trouble Man
2.Aha
3.What's Going On
4.Came To Believe
5.Blues Strut
6.When Doves Cry
7.Wichita Lineman
8.Shadowboxing
9.Stan's Shuffle

ビッグバンドを従えたギターとサックスをフィーチャした作品ってことになると思うが、金管、木管、オルガンの3者の掛け合い。ピアノ、ギターの伴奏に朗々と鳴るサックスソロ。ソロのバックが、ベースとピアノ。管の重合的アンサンブル。と目くるめく変化を見せたり等々、ビッグバンドを分割して利用するような状況も含めてリズムを除いてのさまざまな3者のせめぎあいが色々とおもしろいアレンジと感じられる。
大半の曲のリズムが軽快な8ビートを基調としたもので、個人的感覚としてはちょっと歯切れが良過ぎるのと、ょっと軽過ぎる感じかなぁというのはあるが、その分一般的にはノリの良いキレのある演奏を楽しめると思う。
Dave Strykerのギターはたぶんセミアコで、エフェクト等曲により少しかけているのもありそうだし、曲によってはザクザクとした演奏を聴かせたりもするが、基本は素の音をオーソドックスな奏法でしっかりと聴かせるようなスタイル。
このギターと端正なビッグバンドサウンドが、ちょっとしたギャップを感じさせるところもあって、そのギャップが、どことなく新鮮でおもしろい。
曲のノリの良さにしっかり乗っかって軽快なソロを聴かせるボブのサックスは3曲だけではあるが、貫禄のソロを聴かせている。
アレンジ的には、金管、木管、オルガンの3者の掛け合いによる重合的なアンサンブルを従えての、ギター,サックスソロが堪能できる1曲めが、なかなかおもしろいんですが。

曲としてのベストは、4曲めですかねぇ

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