"Light Now ~live At The Village Vanguard" Dayna Stephens

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Dayna Stephensのリーダー作を買うのは2017年の下記作品以来のようです。
このあとにもアルバムが出ているようだが、これはCDにはなっていなさそう。
本作もたぶん国内ではCDとしてリリースされているが、海外ではリリースされているのが確認できなかったもの。
2019年2月にNYのVillage Vanguardで行われたライブを収録したもので、メンツが良いのも大いに気になるところ。

メンツは以下の通り。
Dayna Stephens(sax)、Aaron Parks(p)、Ben Street(b)、Gregory Hutchinson(ds)

演奏曲は全部で9曲、すべてDayna Stephensのオリジナルです。
1. Smoking Gun
2. Tarifa
3. Ran
4. Contagious
5. Radio-Active Earworm
6. Loosey Goosey
7. Faith Leap
8. Lesson One
9. Blakonian Groove

モードジャズ系の多少なりとも無機感のあるサウンドを中心にした選曲か。
Dayna Stephensは曲により、テナー、ソプラノ、、アルト?と、EWIと楽器を使い分け、さらに曲調によってライブならではの熱さとか粗さが噴出したり、抑制を効かせた演奏に徹したりとそれぞれに印象深いプレイを聴かせ、実力の底力を感じさせる。
1曲ではなく数曲でEWIを使っていて、これが良いアクセントにはなっていると思う。
ピアノがAaron Parksで期待感が高まるが、ここでは鮮烈ってほどではないが味わいのある良いソロを聴かせ、さらに相変わらずバッキングのセンスの良さとを見せつけて、存在感を誇示してくる。
個人的感想ではあるがもうちょっと熱い演奏のほうが真価をみせられるような気もしないではない。
Ben Streetのゴリっとしたベースの迫力あるサウンドが重厚感を醸しつつ、これがまた良い味を出していて好感触。
インパクトという意味では、Gregory Hutchinsonが終始アグレッシブな演奏で全体を鼓舞しているようなところがあって、これが一番ライブを感じさせるところではないかと感じられる。
ひと通り聴いた感じで、聴きどころは、このドラムを中心に聴き進むことでより見えてくるんじゃないかと思う
抑制を効かせたサウンドではあるが、ライブならではの臨場感が程よく感じられてなかなか楽しいサウンドを楽しむことができた。

4曲めが比較的テンポ早めの熱めの演奏で、これがベストでしょう。

"Light Now ~live At The Village Vanguard" Dayna Stephens (https://www.amazon.co.jp/dp/B07TQYS4QS/ )

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