"Unknown Prophet" Trichome

1_327.jpg
このアルバムは Benny Lackner 買いで、なんだか気になる存在になってまして、。これまでに3枚のアルバムを紹介しています。
本作はその当人のリーダー作ではなく、Trichomeというユニット名義での作品で、メンツもこれまでとは一新した3人でのピアノトリオ。
リーダーはベースの Nesin Howhannesijan で、澤野公房で2010年にアルバムを発表しているとのこと。
ドラムの Diego Pinera はウルグアイ人のようです。

Nesin Howhannesijan(B)、Diego Pinera(Ds)、Benny Lackner(P)

演奏曲は、Nesin Howhannesijanのオリジナルが8曲に、Benny Lacknerが1曲(9)という構成
よく見ると1曲めのタイトルは”一期一会”ですねw
1. Ichi-Go Ichi-E
2. Rise And Fall
3. Trichome
4. Sanity
5. Back Of Your Head
6. Nucleus
7. Melisma
8. A Missak
9. Con Dos Cojones

ピアノ(アコピ、エレピ、シンセを使い分けている)とベースが、フロントを分け合うように、相反したりシンクロしたりしながら双方が旋律となるフレーズを分担して奏でていく。
そこにタイトなドラムが無機的な雰囲気を醸していく。
ベースがメロディアスな旋律を奏でる場面が多いの印象で、重過ぎない低音でダークでありながら沈み込まないようなそんな雰囲気を作り出していく。
そうなるとピアノはバッキングで良い味を出してくるということになるが、前述の通り、アコースティック、エレクトリック、シンセサイザー等を駆使し、さらにリパーヴだかエコーだかループだか、あるいはその他なんだか電気処理を施したサウンドで、無機的でありながらエモーショナルな雰囲気を醸し出す。
Medeski Martin & Wood、E.S.T.とかThe Bad Plusとかの進化系ピアノトリオの先端をいっているピアノトリオのひとつではあると思うが、いまいち盛り上がりに欠けるのはちょっともったいない気もするのだが..。

ベストは、5曲めにしましょう

"Unknown Prophet" Trichome (https://www.amazon.co.jp/dp/B084DGNMZ1/ )

この記事へのコメント