Ratko Zjaca & Nocturnal Four "Light in the World"

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Ratko Zjacaというギタリストのアルバム。
この名前に全然聞き覚えはないのですが、過去作を探っていると、John Patitucci,Steve Gadd(ds),Randy Breckerとアルバム(https://www.amazon.co.jp/dp/B001U1K5QW/)を作っていたりする、実力あるクロアチア出身のギタリストだそうです。

本作は、オルガンの入ったカルテット作ですが、名のあるメンツが入っているわけではありません..。
Ratko Zjaca(G)、Renato Chicco(Org)、Stefano Bedetti(Ts)、John Riley(Ds)

演奏曲は、おそらくすべてRatko Zjacaのオリジナルでよさそうです。
01. Light in the World
02. Storyteller
03. Across the Gateway
04. River Spirit
05. Where to Stay
06. Many Miles Away
07. Heart of Season
08. Trilogy Evolution
09. Just Like It Is

ゴリゴリコテコテのオルガンが先導する8ビートというのが第一印象
ギターは、バッキングではあまり目立ったことは演っていなく登場頻度もそう高くないか。
サックスとのユニゾンでのテーマ演奏がとくに印象的。
ソロでは、ほとんどエフェクトを掛けず、オーソドックスなフルアコぽい音色で、メセニーっぽいフレーズなども使いながら丁寧な運指でブルージーな即興を聴かせる。
前面に出てこないギターに代わって、前面で存在感を放っているのがサックスで、ワイルドな音色で、Chris Potterばりに力感たっぷりにバリバリ吹きまくる。
オルガンは、低音域をうまく使い迫力あるサウンドを聴かせるようなスタイルで、特にバッキングでは最低域くらいの低音を駆使して、サックスの迫力に負けないサウンドを出してくる。
ソロでは、オルガンとしては多少あっさりめな音色とフレーズでコンテンポラリ系な雰囲気作りをしているか。
2曲めのサックスとオルガンの掛け合いが エキサイティング。
ドラムは、ドライブ感はしっかり出ているが、比較的あっさりとしたドラミングで、全体のバランスをとっている感じも。
全体にオルガンの特有なサウンドが支配的に鳴り響いているなかをサックスが主導権をとるような展開で、この両者を基調として聴き進めながら、要所でのギターソロを堪能するような聴き方が吉なんでしょう。

ベストは3曲めにします。

Ratko Zjaca & Nocturnal Four "Light in the World" (https://www.amazon.co.jp/dp/B086DXLX1V/ )

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