"Elegant Traveler" Jocelyn Gould
Jocelyn Gouldという女性ギタリストの初リーダー作。
宣伝文句が鳴り物入りっぽい感じだったので、それに乗っかって買いを決めたもの。
とくにメンツの中に知ってる名前もないし、ジャケットで買う感じでもなかったんですが、なんだかちょっと気になりました。
かく言うメンツは、以下の通り。カルテットに数曲でホーンが客演する構成です。
Jocelyn Gould(G)、Addison Frei(P)、George DeLancey(B)、Quincy Davis(Ds)
Michael Dease(Tb:5,7,8)、Anthony Stanco(Tp:5,7,10)、Brandon Wright(Ts:3,7)
演奏曲は、Jocelyn Gouldのオリジナルが7曲に、Cole Porter, Richard Rodgers, Duke Ellingtnで全部で10曲。
01 It's All Right With Me
02 Kindling
03 Center Of The Universe
04 It Might As Well Be Spring
05 Change Of Plans
06 A Fleeting Moment
07 Argyle
08 In A Daydream
09 The Game Changer
10 All Too Soon
端正で丁寧な運指が、女性的な気配を漂わせるようなギターであると感じだのが第一印象。
演奏している曲としては、ごくオーソドックスな4ビートジャズが大半を占めており、これをしっかりとオーソドックスに演奏しているのが基本系。
多少のブルージーさとバタ臭さは感じるが、総じて白さを感じさせるスタイルで、おそらくセミアコだと思うが胴間声は希薄めではっきりめの音色のギターサウンドを聴かせる。
数曲で管楽器が入るが、全体の印象を違えることなく端正な演奏に終始している。
温かくリーダーの演奏を盛り立てるような演奏というか、良い意味で個々が目立つような所作はなく、それでいてしっかり味わいのある演奏を聴かせている。
リズムも、オーソドックスな演奏をしっかり後支えしていると言う意味では盤石な演奏ではあるが、こちらも取り立ててここが凄かったとか言う感じでもないが、そんなあっさりとした演奏が全体の雰囲気としては良く合っている。
そんな中ではピアノが比較的面白い演奏をしている場面が多いか。
4曲めがギターソロで、ここでのしっとりした演奏もなかなかに味わい深い演奏。
と言うことで、個々の演奏の凄さが際立っている感じではないが、全体の雰囲気の一貫性は取れていて心地良い演奏を聴かせてくれる。
ベストは、2曲めにしましょう。
"Elegant Traveler" Jocelyn Gould (https://www.amazon.co.jp/dp/B084QLP7X1/ )
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