"Swallow Tales" John Scofield

1_015.jpg
John Scofieldのリーダー作を聴くのは、2018年の"Combo 66"(https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008112468 )以来。
最近のリーダー作は買ってはいないが、聴かせてもらっているものが多数ありますが、本作はSteve Swallow集ということで久々にしっかりと購入して聴いています。
ECMレーベルからのリリースですが、John ScofieldがECMレーベルからアルバムを出すのは、かなり久々なのではないかと思われます。
少し調べた範疇では、2006年のTrio Beyondというバンドでの"Saudades"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a36045918.html )以来ということになるのか?
リーダー作は皆無のようです。(ちょっと驚き)

メンツは、作者であるSteve Swallowに、John Scofieldお気に入り?のドラマーBill Stewartを擁したトリオ編成です。
John Scofield(G)、Steve Swallow(B)、Bill Stewart(Ds)

演奏曲は、コンセプトの通り、すべてSteve Swallowの曲を演っています。
01. She Was Young
02. Falling Grace
03. Pourtsmouth
04. Awful Coffee
05. Eiderdown
06. Hullo Bolinas
07. Away
08. In F
09. Radio

牧歌的なメロディが多め、4ビートではあるがジャズっぽい印象は希薄で、別のジャンルの音楽を聴いているような気分になる(それがどのジャンルかは…)。
John Scofieldの隣の弦に触れちゃったかのような弦さばきに微妙にアウトするフレーズ等々いわゆるジョンスコサウンドがたっぷりと聴けるところが大いなる聴きどころと言えそう。
アルバム全体の雰囲気がそうでもあるが、John Scofieldのギター自体もけっこうな枯れた味わいと言いたいような、ジョンスコも年取ったな、とそんな感じも感じたり…。
Steve Swallowの淡々として、ちょっとうねるようなサウンドの味わい深いベース。
これも一聴で判るくらいに個性的なサウンドを聴かせるが、こちらは年齢をあまり感じさせないサウンドだけってのは、ちょっとおもしろい対比か。
ドラムは、ほぼシンバルをシンシンと響かせているといっても過言ではない。
曲は、ミディアムテンポかもうちょっと速めの曲が多めでJohn ScofieldとSteve Swallowの年齢を考えると頑張っているな感はあるし、頑張った甲斐のある作品に仕上がっていることは疑う余地はないでしょう。

ベストは最後の9曲めにしましょう

"Swallow Tales" John Scofield (https://www.amazon.co.jp/dp/B085KK6NCJ/ )

この記事へのコメント