"Iron Starlet" Connie Han

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Connie Hanというピアニストのメジャーリリースされている2枚めのリーダー作のようです。
1枚めが下記。
ユニオンのサイトでは他に2枚出ているので、これらは自主製作とかマイナーリリースということで数には入れていないのかもしれません。
 "Richard Rodgers Songbook" (https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1006980139 )
 "Connie Han(Limited edition)" (https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007444976 )

購入動機は、残念ながらジャケ買いではなく、メンツ買いでありまして、過去作でも頻繁に登場しているWalter Smith IIIにJeremy Peltが入っているのが大いなる動機であります。
他のメンツは知らない名前ですが、ドラムのBill Wysaskeは、彼女のすべてのアルバムに入っているので盟友なのか、恋人なのか..。

メンツは以下のとおり。
Connie Han(P, Fender Rhodes)、Ivan Taylor(B)、Bill Wysaske(Ds)、Walter Smith III(Ts)、Jeremy Pelt(Tp)

演奏曲は、Connie Hanのオリジナルが5曲、Bill Wysaskeのオリジナルが3曲にその他2曲という構成。
01 Iron Starlet
02 Nova
03 Mr. Dominator
04 For the O.G.
05 Hello to the Wind
06 Detour Ahead
07 Captains Song
08 Boy Toy
09 The Forsaken
10 Dark Chambers

冒頭から、Jeremy Peltのキレキレのソロがさく裂し、さすがの名手らしい堂々たるトランペットを聴かせる。
Connie Hanもメロディアスでリリカルなピアノの小気味良いサウンドを駆使し、大雑把には、エバンス系になるんだと思うが、速い曲でのHerbie Hancockを彷彿とさせる演奏が格好良い。
2曲めで早くもピアノに見切りをつけて、Rhodesを起用して、意表をついたサウンドを聴かせてくる。
個人的にではあるが、エレピを使って変化を見せるようなやり方ではなく、ピアノの美旋律を基調とした多様なフレーズを基本に、いろいろスタイルで多彩さを見せてくれてた方が面白かったんじゃないかと思ってみたり。
インパクトという意味では、とても効果的だとは思うが、楽器で変化をつけるのはもう少し後半でも良かった気がする。
2管の登場頻度は全体の半分くらいかと思うが、いずれの演奏もサイドメンだからか、曲調があまりハードな感じではないからか、はたまた女性がリーダーだからか、実に伸びやかな演奏をしていて、実に素晴らしい。
印象としては、冒頭の鮮烈なソロのインパクトもあって、Jeremy Peltの印象を強く植え付けられるが、もちろんWalter Smith IIIの演奏が悪いはずはない。

ベストは10曲め

"Iron Starlet" Connie Han (https://www.amazon.co.jp/dp/B0849P4T7J/ )

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