"Arctic Riff" Marcin Wasilewski / Joe Lovano
Marcin Wasilewskiのアルバムは、これまでピアノトリオでのものが大半で、ECMから出ているアルバムは巷の評価も高いものであります。
自身も、そんな評判にのっかって前作を聴いています。
本作はそんなトリオにJoe Lovanoが客演しているってんで、興味津々購入に至ったものであります。
メンツは、レギュラーメンバーのMarcin Wasilewskiトリオに、Joe Lovanoが加わったカルテット
Marcin Wasilewski(P)、Slawomir Kurkiewicz(B)、Michal Miskiewicz(Ds)、Joe Lovano(Ts)
演奏曲は、Marcin Wasilewskiが4曲、Joe Lovanoが1曲、4者共作が4曲に、Carla BleyのVashkarを2バージョン収めて、全部で11曲。
01 Glimmer Of Hope
02 Vashkar
03 Cadenza
04 Fading Sorrow
05 Arco
06 Stray Cat Walk (ts-b-ds trio)
07 L'Amour Fou
08 A Glimpse
09 Vashkar (var.)
10 On The Other Side
11 Old Hat
冒頭の絞り出すようなサックスの音色がある種の極限の美みたいなものを想起させる。
そこを美旋律の極みのようなピアノと、さらにひっそりと寄り添うような、ベースとドラムの底知れぬ(良い意味での)不気味さが映える。
美しいサウンドではあるが、なんかひと癖を感じさせるところが、このアルバムの真骨頂。
Marcin Wasilewskiの美旋律に、Joe Lovanoのスピリチュアルだったり、エキゾチックだったりするサックスが入ることで、演奏が品のある重厚感を感じさせるような、そんな雰囲気に仕上がっている。
誰が考えた組み合わせかわからないが、おそらく当初の予想以上に良い雰囲気の作品に仕上がっているんじゃないかと思わせる。
ベストは7曲め
"Arctic Riff" Marcin Wasilewski / Joe Lovano (https://www.amazon.co.jp/dp/B0874L2VVV/ )
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