"20th Anniversary Live" Tokyo Zawinul Bach Reunion

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Tokyo Zawinul Bachが結成から20年経ったということで、その記念ライブの記録がアルバムとしてリリースされたもの。
個人的には、eweからのメジャーデューからの付き合いで、それ以前にリリースされた作品もしっかり聴いてます。持ってます。

これまでリリースされたアルバムを記しておきます。すでに入手できないものも多いんじゃないかと思います。
自主制作
 "live in tokyo"
 "Hamlet on the Highway"
デビュー
 "a8v(on the Earth)" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0002JDUWE/ )
 "Vogue Africa "Naked"" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0007P11E2/ )
スペシャル名義

メンツの変遷は、
1,2作 :坪口昌恭, 菊地成孔, 五十嵐一生
3-7作 :坪口昌恭, 菊地成孔
8作  :坪口昌恭
9-10作:坪口昌恭, 織原良次, 石若駿, 類家心平, 宮嶋洋輔
アルバムリリース以降、石若は多忙過ぎてライブでは参加していないことが多い。

今作のメンバーは、オリジナルメンバーの3人に、人力スペシャルの織原, 守が加わったもの。
波平氏も最近のライブのメンバーらしい。石若は飛び入りだったよう。
坪口昌恭(P,Syn)、菊地成孔(Ss,Ts,CD-J, Rap(N/K)、五十嵐一生(Tp:1,2,4-6)
織原良次(B:1,2,4-6)、守 真人(Ds:1,2,4)、石若 駿(Ds:5)
河波浩平(Vo:k6)

演奏曲は、2曲目が初期2作で演ったもの、4,5曲めが"live in tokyo"、3曲めが"Cool Cluster"からと古い曲を多く採用したもの。
1.TZ-1 Choral
2.12 Special Poison
3.Poly Gravity
4.Bitter Smiles
5.New Neuron
6.Drive Inn High

冒頭、ピアノ/キーボードとサックスの掛け合いから、ベースが少々出張ってくる展開の、スローテンポな曲。
さらに五十嵐が入ってきて、初期TZBの布陣の揃い踏みとなる。
Mの独特なサウンドが散りばめられた美旋律系のスローな演奏は、初期のTZBのスローな曲としての、ぽさ がしっかり感じられる演奏。
たしかに初期はこんな感じだったなぁと遠い目に..。
3曲めが、ほとんどMを駆使しまくった演奏といった様相で、クレジットのとおり、ベース、ドラムを廃した正調TZBのサウンドを聴かせる。
ほぼすべてのパートがMとピアノのせめぎ合いで、時折挟まれるMの喋りと、要所ではサックスが登場してくるような展開。
最後のひとフレーズで聴き慣れたテーマが登場し、おぉっとなる。
4曲めは、アフリカンな打楽器によるリズムに、シンセでないとできないような、唐突に現れ、ブチっと切れる弦楽器に、坪口のピアノによる即興がエモーショナルに格好良い。
後半はドラムのハードなリズムに変わって、五十嵐のトランペットが奏でるテーマの繰り返しでエンディングにいたる..。
坪口のピアノと五十嵐のトランペットで静かに始まる5曲めは、2分も過ぎたところでドラムが入ると一気に雰囲気が変わる。石若のパワフルに複雑なドラムに圧倒させられる。
最後の曲は菊地のラップで、9.11をテーマにしたワードが語られ、メンバー紹介然としたソロまわしでエンディング。

ベストは5曲めってことになるでしょう。

"20th Anniversary Live" Tokyo Zawinul Bach Reunion (https://www.amazon.co.jp/dp/B089HFC99W/ )

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