永武幹子ソロ 独壇場 (20200810)
永武さんの演奏を聴くのは、本年2月以来。この時も独壇場でした。
永武幹子, 江藤良人 デュオ独壇場+ (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/473425622.html )
ソロとしては、2019年11月の回を、こちらも独壇場で見ています。
”20191118” (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/471625745.html )
ピアノの位置を前回同様左側に引っ張り出してあって上蓋も少し開けてある。
ほぼ定刻に演奏開始。冒頭、立て続けにスタンダード?を3曲演奏。MCを挟んで、1曲インプロを披露。
タッチこそいつものように強めに響く右手の打鍵が勝っているような印象だが、全体にはエモーショナルな気配をたっぷりと感じさせるような演奏。
エバンスが男っぽいタッチで叙情的なサウンドを聴かせていたのと対照的?に、女性的に繊細なフレーズを、アイデンティティである強めのタッチでしっかりと聴かせるような、そんな演奏というふうに聴いたが…。
即興は、中低音を中心とした迫力を感じさせるような、徐々にノリが良くなっていくような展開。
普段だと、不協和音とかフリースタイル(拳、肘等)な演奏を入れて激しい側面をも見せてくるが、今回はそんな場面はほぼ見せず、しっかりと美旋律を聴かせるような演奏を聴かせる。
今回、座った位置のせいもあると思うが、左手の小指の強さを妙に意識して聴いているところがあって、細い指を反らしての強めの打鍵で繰り出される低音の凄みが妙に印象に残った。
即興に続いて2曲演奏、そのあとにJaki Byardジャキのソロ曲のコピー?を。
苦手と言いつつ、ストライド調のピアノを交えた演奏を披露。
店に入ってきてすぐピアノの前に座って、ピアノの調子を見つつ指鳴らしをしてたのだが、そのサウンドに
ストライドピアノを想起したのはこの伏線だったのかと合点がいった。
アンコールで、客として来ていたフルート奏者の天辰直彦を呼んで、On Green Dolphin street を披露し終了。
本編ほぼ1時間に、アンコールとたっぷりと演奏を聴かせてもらいました。
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