"On The Tender Spot Of Every Calloused Moment" Ambrose Akinmusire

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Ambrose Akinmusireのアルバムを聴くのは2017年の下記以来。
このあとに"Origami Harvest"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07G2MYVFT/ )というアルバムがあったんですが、これはスルーしてます。ラップをフィーチャしたアルバムのようだったので..

メンツは、"A Rift in Decorum"と同じ4人にVocalの2人が客演しているといった布陣。
Ambrose Akinmusire(Tp)、Sam Harris(P)、Harish Raghavan(B)、Justin Brown(Ds)
Genevieve Artadi(Vo)、Jesus Diaz(Vo)

演奏曲は、すべてAmbrose Akinmusireのオリジナル。
1.Tide of Hyacinth
2.Yessss
3.Cyincal Sideliners
4.Mr. Roscoe (consider the simultaneous)
5.An Interlude (that get’ more intense)
6.reset (quiet victories&celebrated defeats)
7.Moon (the return amplifies the unity)
8.4623
9.Roy
10.Blues (We measure the heart with a fist)
11.Hooded procession (read the names outloud)

全体的に、ビートに乗っかって頭を揺らしながら聴くようなサウンドはほぼ皆無。
複雑なリズムの曲が多く多分複数のリズムが並行して進行していると思うが、そのうちのひとつの拍はそこそこ追えるが、その全体像を把握するのは難義な感じ。
と、ちょっと難易度は高めかなぁ。
1曲めは、アフリカ系の複雑なリズムが入ってくるのが感じられ、それは後半でアフリカ系の語りが入ることで明確になるが、他の曲(パート)ではアフリカ感が希薄な複雑なリズムを出していながら複雑なリズムを醸してたりもする。
もしかしたら、大雑把にではあるがちょっとOrnette Coleman のテイストを感じているかも、ただしユーモラスなテイストは希薄。
3曲めは、エレピに女性の歌唱だけ最後の曲はエレピだけと、Ambrose Akinmusireはトランペットにこだわることなくアルバムとしてのコンセプトを重視していることが明瞭。
演奏面では、トランペットとピアノの掛け合いとなる場面に面白いところが多くある印象。
キメの部分をユニゾン(この組み合わせでのユニゾンは珍しいと思う)でキメてきたり、対決ムードが出てくるようなフレーズの応酬、主従入れ替わりながら、対峙したり協調したりしながらのソロと、聴きどころを作っている。

ベストは5曲めにしましょう

"On The Tender Spot Of Every Calloused Moment" Ambrose Akinmusire (https://www.amazon.co.jp/dp/B086PRKZQS/ )

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