"Happening: Live At The Village Vanguard" Gerald Clayton
Gerald Claytonのリーダー作を聴くのは、なんと2013年の下記以来。
”Life Forum” (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62029800.html )
もっとも、参加作は、Dayna Stephens, Avishai Cohen, Peter Bernstein, Charles Lloyd等と多くの作品で聴いているが、参加作ではオルガンの比率が高かったような..。
本作は、タイトルの通りVillage Vanguardでのライブを収録したものだが、いつのライブだかはジャケに記載がなさそうでした。
メンツは、Logan Richardson, Walter Smith IIIの2管を従えたセクステットの演奏を基本に、2曲(3,6)だけトリオの演奏を入れたもの。
実際のライブでも、同様にトリオで演奏するコーナーがあったのか、別の日のトリオだけでのライブがあったのかは不明。
Gerald Clayton(P)、Logan Richardson(As)、Walter Smith III(Ts)、Joe Sanders(B)、Marcus Gilmore(Ds)
演奏曲は、Gerald Claytonのオリジナルが4曲、Bud Powell, Duke Ellngton, スタンダード(Body & Soul)という構成で全部で7曲。
1.Patience Patients
2.A Light
3.Celia
4.Rejuvenation Agenda
5.Envisionings
6.Body and Soul
7.Take the Coltrane
シリアスめな曲調でありながら、2管の緻密なアンサンブルによるテーマと、Walter Smith IIIの渾身のソロが聴きどころの1曲め。
2曲めもシリアスめな曲調ではあるが、アルトとテナーの掛け合いに、えもいわれぬ雰囲気を醸し出してくる。
冒頭、2曲続けての地味な曲でのオープニングではあるが、じっくり演奏を聴かせるという意味では良いオープニングなのかもしれない。
管入りの曲では、5曲めがそこそこの激しさを見せているが、全体的にはちょっと迷走しているような展開に陥ってて、個人的にはちょっと。。と言いたいところか。
相応に面白い演奏ではあるが…
トリオで奏でられる曲が2つあるが、タイミング的にも曲調的にもそうだが、管が入らない分鋭角な雰囲気が削がれていて、癒しではないがちょっとの安心感を感じるみたいな部分にはなっていると思う。
聴きどころは、2管それぞれのパフォーマンスの面白さも、両者の掛け合いも、エキサイトで面白いところだとは思う。
が、Gerald Claytonのピアノが醸す雰囲気がまた独特で、饒舌なわけではないし、表情豊かって感じでもないが、言いたいことはしっかり言ってるような感じで侮れない。
このピアノはちょっと気になりだすと非常に気になってくる。
ベストは、7曲めにしましょう
"Happening: Live At The Village Vanguard" Gerald Clayton (https://www.amazon.co.jp/dp/B08993YSQF/ )
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