"Roundagain" Redman, Mehldau, Mcbride, Blade
こういうメンツでアルバムを作ってしまうところが凄いわけですが、これだけのメンツを揃えられたら、それは買わないわけにはいかず..。
そんなメンツは以下のとおり。
Joshua Redman(Ts)、Brad Mehldau(P)、Christian Mcbride(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲は、Joshua Redmanが3曲、Brad Mehldauが2曲、Christian McbrideとBrian Bladeが各1曲のオリジナルを提供。
01 Undertow
02 Moe Honk
03 Silly Little Love Song
04 Right Back Round Again
05 Floppy Diss
06 Father
07 Your Part to Play
1,2曲めがシリアスめな曲調だったので、小難しい演奏が続くのか?と思わせたら、その後は3,4曲めが8ビートで程よく明瞭な演奏になり、最後の曲はバラードで締めくくられる。
いずれも、リズムははっきりしており、無調だったりフリースタイルだったりしないので、旋律に合わせて気持ち良く聴き進められるような演奏。
どの曲も、シンプルに良い曲を、極端にぶっ壊すようなアレンジだったり、ギミック的なフレーズを入れることもなく、ほぼシンプルに演奏している。
が、実はシンプルなようでいてかなり難易度の高い曲だったり、テクニックを駆使した演奏ではないかと勘繰る。
そんな曲(演奏)を、難しくなさそうに、エモーショナルな表現を加えて奏でているんじゃないかと勝手に想像しているがはてさて。
全体に、熱気溢れる演奏というよりは、肩の力を抜いて気持ち良く体を揺らししながら聴くような演奏で、非常に心地良い。
Joshua Redmanのひらひら羽が落ちていくようなアドリブが印象的。
Brad Mehldauは、固有のフレーズを小出しにしながら、全体としては正攻法的なフレーズに終始する。それが淀みなくしっかり聴かせるから凄いのだが、最近のBrad Mehldauはこの傾向が強いかなぁ。
歌心を感じさせるChristian Mcbrideのソロは、安定の素晴らしさを見せる。
フレーズに合わせてその場の雰囲気に合わせて叩いているようなBrian Bladeのドラムも相変わらずの素晴らしさ。
さすがに名主揃いなので、演奏に不満のあろうはずもなく。
絶対に、凡庸だったり退屈だったりということは決してなく、しっかり聴き応えのあるもの。
しいて言えば、ハプニング的な要素がないところが不満か。
ベストは、一番わかりやすい3曲めにしましょう
"Roundagain" Redman, Mehldau, Mcbride, Blade (https://www.amazon.co.jp/dp/B085RPQSR8/ )
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