"Blue Has A Range" Steve Cardenas

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Steve Cardenasのリーダー作を聴くのは、2010年の下記アルバム以来なので、なんと10年ぶりということになる。
名前の記憶はずっとあるので、リーダー作を出していないのかと調べてみたら、2014年にリーダー作がありました。
 "Melody in a Dream" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00HSFKFCI/ )
トリオだし、Thomas Morgan, Joey Baronだし完全に見逃していたんでしょう。
それにしても6年ぶりのリーダー作だとしたら、かなり久々ということにはなります。

本作はピアノが入ったカルテット。
Jon Cowherdは、2014年の"Mercy"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62726242.html )、Ben Allisonは2008年の"Little Things Run The World"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a52964469.html), 2010年の"Think Free"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59029629.html)とリーダー作を聴いている人。
Steve Cardenas(G)、Jon Cowherd(P)、Ben Allison(B)、Brian Blade(Ds)

演奏曲はすべてSteve Cardenasのオリジナルで全部で9曲。
1. Lost And Found
2. Blue Language
3. Language Of Love
4. Highline
5. Fern’S Guitar
6. Reflector
7. Siquijor
8. Signpost Up Ahead
9. Blue Has A Range

8ビート基調で牧歌的な雰囲気ではあるが、アメリカ色はあるにしても、アメリカーナ調って感じでもどっかの民族音楽を彷彿とするものでもなく、しっかりコンテンポラリな曲調という印象。
ザクザクとリズムを刻む4曲めの4ビートなんてのもあって、多彩なサウンドが楽しい。
1曲め中ほどのソロとか6曲めのテーマ後半とか、どことなくPat Methenyが演じる音世界を彷彿とさせる。
ギターが前面に出ている頻度が高めで、セミアコ or 生ギで、装飾のない音色で、フレーズも派手ではないが存在感のある流暢なサウンドを聴かせる。
ピアノも同様に、凝ったサウンドではなく堅実なフレーズを中心としたものだが、しっかり存在感を見せつつ好サポートを見せる
曲調から、あまり出番が多いとは言い難いが、それでもドラムがビシッと引き締めてくるような場面は多く感じられ、そんなサウンドのまとまりを凄いなぁと思って、誰だっけ?とあらためて確認すると、さすがのBrian Bladeでありましたw

ベストは6曲めにしましょう

"Blue Has A Range" Steve Cardenas (https://www.amazon.co.jp/dp/B089P55W8C/ )

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