"Moment Of Olarity" Paul Shaw Quintet

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Paul Shawというドラマーのリーダー作だが、この人の名前は初めて聞く。
本人のhp(http://paulshawmusic.com/home )は存在するが、特にアルバムに関する記述がないので初リーダー作なのか?参加作の紹介もないので、過去の活動に興味がないのかもしれない。
写真を見るといい年のようにも見えるのだが..
聴かせてもらった音源だが、メンツが良いので紹介します。

そのメンツは以下のとおり。Alex Sipiagin, Gary Versace, Drew Gressと中堅の良いメンツを揃えています。
Alex Sipiagin(Tp)、Brad Shepik(G)、Gary Versace(P)、Drew Gress(B)、Paul Shaw(Ds)

演奏曲は以下のとおり、おそらくすべてオリジナルでしょう。
1 HeartlandHeartland
2 Shapeshifter
3 Song for Everyone
4 Mary Oliver
5 Peekaboo
6 Moment of Clarity
7 Showdown

冒頭がオーソドックスなハードバップ調の4ビート、2曲めがタンゴとかそっち方面のラテン調の4ビート、3曲めが軽快なドラムに先導され、ベースのアルコ弾きのテーマが格好良いけ8ビート。
と、全体にクールな印象の4ビートを主体としたオーソドックスなジャズといった風情で、ピアノトリオをベースにしてトランペットとギターがフロントを担う。
聴いていて耳を惹かれるのがピアノのGary Versaceで、主役然とする場面はほとんどないと言って良いくらいだが、存在感のある良い演奏でバッキングをこなしていてとくにリフのセンスの良さに惹かれ、格好良い。
フロントがトランペットとギターのユニゾンでのテーマからの両者のソロという流れということになるが、トランペットのAlex Sipiaginの良さはさることながら、ギターのBrad Shepikがことのほか良い味を出している。
Brad Shepik というギタリストは、調べてみると2009年の新譜会で聴いていたようで、当時気にはなったようだが、購入してまでは聴かなかった存在。
以降参加作には巡り合っていないので、あまり派手な活動はしてこなかったと推測。
そんな来歴もあって、ここでの演奏もそう派手な振る舞いで目立った奏者ってわけではないが、流暢な運指での耳に残るフレーズがなんとも印象的。

ベストは5曲め

"Moment Of Olarity" Paul Shaw Quintet (https://www.amazon.co.jp/dp/B083XQ6SYD/ )

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