"Lead Belly Reimagined" Adam Nussbaum
Adam Nussbaumというドラマーの作品で、Lead Bellyの作品集の2作めで合っていると思います。
"Lead Belly Project" (https://www.amazon.co.jp/dp/B077HTJ82Q/ )
Lead BellyはAdam Nussbaumの原点のような人らしく、ライフワーク的な作品になっていると思われる。
が、個人的にはあまり食指が動かず、この盤も聴かせてもらっています。
実は、名前にあまり記憶がなく、自blogを漁って過去に聴いている参加作を調べると良い作品で聴いてて、自分の記憶の・・・に...。
Steve Swallowの"Damaged In Transit"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57851466.html )
Joey Calderazzoの初リーダー作の"In The Door"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64028049.html )
Seamus Blake, Oz Noyが参加していた BANN というバンドの"As You Like"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60562916.html )
本作のメンツは、2ギター, 1サックスと変則なカルテットです。Lead Bellyのギターを雰囲気よく再現するのに2人のギタリストが必要だったのでしょう。
Adam Nussbaum(Ds)、Steve Cardenas(G)、Nate Radley(G)、Ohad Talmor(Ts)
演奏曲は、アルバムコンセプト通りにLead Bellyの曲ということで良いと思います。
1 Relax Your Mind
2 Laura
3 Princess Elizabeth
4 Rock Island Line
5 When I Was A Cowboy
6 Shorty George,
7 If It Wasn’t For Dicky*
8 Governor Pat Neff
Lead Bellyの曲を集めているということで、Lead Bellyの音楽性(時代性)に則った曲調ということになるが、ロック、ジャズ、フォーク等々そんな音楽に影響を受けているようなイメージ。
2人のギターが双方とも高い音域での演奏を多用し、その重合的に醸される浮遊感のあるサウンドのおもしろさが聴きどころだと思うが、Lead Bellyは12弦ギターの演奏に定評があったようでその再現を目論んでいたということなんでしょう。
5曲めがI wanna be your man、6曲めがYou Are My Sunshine Of My Life にそこはかとなく似ているのは気のせいか。
4曲めは汽車の走行音を模していることはすぐにわかる。
ゆったりめの曲が多いなか、そう多く音数で豊かな表情を見せるドラムがまた良い味を出している。
ここに、クラリネットではなくサックスしかもテナーを起用しているところが秀逸で、クラリネットだとサウンドが古くなり過ぎるし、ソプラノサックスだとエモーショナルが過ぎるような気がする。
テナーの起用がちょうど良い塩梅になっているんだと思う。
曲調は比較的明るめになると思うが、サックスのトーンがちょっと枯れた感じがあって、そんなところがちょっとの違和感を感じさせつつ、おもしろさにもつながっているか。
ベストは6曲めにします
"Lead Belly Reimagined" Adam Nussbaum (https://www.amazon.co.jp/dp/B08C5KZVPS/ )
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