Pat Metheny, Brad Mehldau "Live Quartet"
Pat Methenyと Brad Mehldauの共演作は2006年にリリースされた、ほぼ2人だけの作品
"Metheny Mehldau” (https://www.amazon.co.jp/dp/B000GQLAZW/ )
と、翌年にリリースされた4人での演奏を中心とした作品
"Quartet" (https://www.amazon.co.jp/dp/B000MRNTKO/ ) (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45530748.html )
の2つが正規版として存在している。
このリリースに合わせてライブツアーも実施していたことはこの作品でわかる通り。
ただしライブアルバムはリリースされなかったのは、今思うともったいない。
本作はそんな渇望感を埋める、2007年3月17日のライブ音源のBootlegで、中古で見つけて買ってきました。
メンツは、Brad MehldauのレギュラートリオにPat Methenyが入った構成。
Pat Metheny(G)、Brad Mehldau(P)、Larry Grenadier(B)、Jeff Ballard(Ds)
演奏曲は以下のとおり、元アルバムでの収録状況を確認したところ、おおよそ2つのアルバムからバランスよく選曲されていることが判る。 曲名(盤-曲)
Unrequited(1-1)、Annie's Bittersweet Cake(1-9)、A Night Away(2-1)、Number 77()、Silent Movie(2-10)、Ring Of Life(1-4)、The Sound Of Water(2-2)、Towards The Light(2-5)、Vera Cruz()、Bachelors III(1-8)、Make Peace(1-10)
Disk1
1 Unrequited
2 Annie's Bittersweet Cake
3 A Night Away
4 Number 77
5 Silent Movie
6 Ring Of Life
Disk2
1 The Sound Of Water
2 Towards The Light
3 Vera Cruz
4 Bachelors III
5 Make Peace
Bootlegで、ホールでの演奏を客席で録っているような音質で、音もすこぶる悪く、低音はほとんど聞こえないようなそれが前提での紹介文になっていることを先に書いておきます。
こういうBootleg音源含めライブ盤には、臨場感とエキサイトな演奏を期待しており、音質はさして気にしていないので、個人的にはまったく(でもないけど)無問題。
ましてや、多少演奏が粗くても、ミスが多くても、勢いのある演奏が楽しめればそれがなによりという立場です。
前半2曲がデュオでの演奏、その後からはカルテットの演奏となり、Disk2-1曲めでピカソギターを披露。
元のアルバムがどうだったか記憶定かではないが、このライブでは全体にPat Methenyが支配的な役割を担っていると感じられ、主旋律はPat Methenyが演奏している場面が多い印象。
アレンジによって掛け合いとかあるにしても、Pat MethenyのソロでBrad Mehldauはしっかりバッキングに入っているが、Brad MehldauのソロでPat Methenyはバッキングしている頻度は少ないか。
MCもPat Methenyが担当していたりと、全体のイニシアチブはメセニーが持っていると推測。
現在であれば、もう少し対等な立ち位置でのライブになりそうな気もするが、この時期にはまだ時期尚早な雰囲気もあったのではないかと推測。
演奏は全体的にリズムも旋律もしっかりとしたわかりやすい演奏が並んでおり、Pat MethenyもBrad Mehldauもしっかり持ち味を発揮した演奏をたっぷりと聴かせてくれ文句なしに素晴らしい。(音はアレですが)
ベストは、Disk1-6にします。
Pat Metheny, Brad Mehldau "Live Quartet"
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