"Boys Feat Terumasa Hino" Boys
石若参加のアルバムを調べていると、極初期の録音は、金澤英明のBoysというトリオに行き当たる。
石若のHP(http://www.shun-ishiwaka.com/home)では冒頭の4曲が、そのBoysの録音。
個人的には、そのうちの1枚を聴いている。他の3枚も入手しようと思えばできそうだが..。
"Boys featureing SHUN" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64034776.html )
メンツは不動のBoys Trioに日野皓正が客演。
金澤英明(B)、石井彰(P)、石若駿(Ds)、日野皓正(Tp)
演奏曲は、石若が3曲、金澤が1曲、石井が2曲、石井と日野の共作が1曲、そして有名曲が3曲。
3人の共作はフリーインプロでしょう。
01.Ballade Berio
02.Star Field
03.核兵器の無い世界へ
04.For Bill
05.My Way -otoko no michi
06.虫かご
07.Sceme of Fubuki
08.To the Future
09.Natsuyasumi
10.Cherry Pink & Apple Blossom White
11.愛の讃歌
タイトルに大きく書かれているが、日野が登場するのは、2.3.7,8の4曲だけとすべての曲ではない。
残りの曲は、トリオでの演奏ということになる。
石若参加というと石若の破天荒なドラムを聴くというのが大きな期待感になるが、そういう意味ではちょっと物足りないと感じられるか。
そもそもBoysというトリオがアグレッシブな演奏を指向してはおらず、石井のエモーショナルなピアノを主体にしたバンドなので、そこはしっかり意識しておくべきところ(自戒)
4曲めのBill Evansトリビュートの曲は、エバンスらしいサウンドをよく再現していて好感触。
日野の出番は4曲だが、1曲を除いてスローな曲の中で朗々としたソロ演奏を披露というスタイルは冴え冴えしささえ感じられ、これまでのバンドメンバーを従えて堂々とした貫禄を感じさせる。
石若は、ミディアムからスローテンポ、ラテン、さらにはフリーフォームの曲と多彩なドラミングをじっくりと堪能することができる。
数カ所でソロも披露しているので、激しさを望まなければ充分満足できる(2曲めだけが激しい演奏)。
選曲も、各人のオリジナルに加え、My Way、愛の讃歌、 Perez Prado の名曲と、ベタな有名曲を演っているのもある種の余裕感というかトリオとしての成熟度というか
ベストは9曲めにしましょう。
"Boys Feat Terumasa Hino" Boys (https://www.amazon.co.jp/dp/B08C853BTT/ )
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