"Valentine" Bill Frisell

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Bill Frisellのリーダー作を聴くのは昨年の"Harmony"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/471564172.html )以来。
とはいえ、先日のGregoire Maretの"Americana"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477610861.html )でも聴いていたので、良い頻度で聴いてはいます。
実のところ、ここ最近はBill Frisellのリーダー作は良いに決まっているので意図的に購入を控えていて、実は上記2作とも聴かせてもらっているものであります..。
本作はドラムにRudy Roystonを加えたトリオ作ということで興味津々買い込んできたもの。

ということで本作のメンツは、以下のとおり。Bill FrisellにRudy Roystonって組み合わせは何とも興味深いところ。
Bill Frisell(G)、Thomas Morgan(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は、Bill Frisellのオリジナルが8曲、残りはスタンダードで良いと思います。
01. Baba Drame
02. Hour Glass
03. Valentine
04. Levees
05. Winter Always Turns To Spring
06. Keep Your Eyes Open
07. A Flower Is A Lovesome Thing
08. Electricity
09. Wagon Wheels
10. Aunt Mary
11. What The World Needs Now Is Love
12. Where Do We Go?
13. We Shall Overcome

曲としては、昨今のBill Frisellの好みに近いアメリカーナ寄りのところで良いと思うが、ドラムのRudy Roystonが、自身の個性を発揮したドラミングを聴かせることで、印象がこれまでのアメリカーナな雰囲気とは違ってきており、ちょっと新鮮な響きになっている。
おそらくBill Frisellもそんなサウンドに呼応して、これまでのテンションとは異なる演奏になっているようなにも感じられ、そんなところも、新しいサウンドと感じさせる要因にもなってきていると思う。。
そんなBill FrisellのBill Frisellらしい音使いも要所で聴かせながら、それでいてほぼすべての音が完全にコントロールされた緻密なギターサウンドが素晴らしい。
Thomas Morganもあまり強く自己主張しないところでしっかりと好サポートを見せてて好感触。
このバンドの一体感の素晴らしさに驚嘆する。
この盤は、Rudy Roystonが入って化学反応を起こしたBill Frisell作品であるところが最大の聴きどころであるのは間違いのないところ。

ベストは4曲め

"Valentine" Bill Frisell (https://www.amazon.co.jp/dp/B08B3336NW/ )

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