明田川、梅津デュオ (20201016)
明田川さんのライブは、3年前の片山さんとのライブ以来。
”明田川、片山 デュオ (20170715)” (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64196549.html )
このときの、明田川、片山の共演も近年では珍しかったと思うが、今日のこの2人の共演も、だいぶ久しぶりとのことで、冒頭21世紀になって初と梅津さんが言ってました。
ステージは、最近多かいピアノを左まで引き出すセッティングで、ピアノの定位置が梅津さんの立ち位置になるような配置。
開演冒頭にパーキンソン病であることを伝え、「薬を飲んでの演奏なのでどうなるかわからない」というMCから演奏開始。
明田川さんのしっとりめのイントロに、梅津さんが哀愁あるテーマを奏で出したところで、いきなり涙が出そうになった…
体調的に弾いてみなけりゃわからないような状況なのかもしれないが、1曲めこそ普通のエンディングですっきり終わったが..。
2曲めからエンジンか目覚めたかのような様相で、冒頭こそ多少のフリーな気配は感じさせつつオーソドックスな演奏の範疇で攻めてくるが、しばらくすると堪忍袋の尾が切れたかのように、辛抱ならんというが如くに、左手のひらを使い出し、右肘を使い出し、果ては立ち上がって尻で一撃と、唸り声とともに明田川節炸裂な演奏へとなだれ込む。
曲の切れ目も関係なく、気ままにあっちいったりこっちいったり的にいろいろな曲のモチーフが現れては消え、曲が終わりそうになっても終わらずすぐに次の曲のイントロをポロンと弾きだして、それを聞いて「あぁ、あの曲ね」と梅津さんが絡んで、と延々。。「私バカよね♪」の頻度が高かったか。 後半では「ヘルニアの唄」もあった。
梅津さんの前には譜面も並べてあったので、基本的には演る曲の打ち合わせはできていたと思うが、どれだけ使われていたか。
演奏の主導権は完全に明田川さんにあって、梅津さんは明田川さんの音に合わせて音を選んでいるような状況、音を出そうと準備しつつもタイミングをつかめない場面も何回か見られた。
それでも、後半ではジャブを入れつつ一気呵成に主導権を取りに行くような場面なんかもあって、ジャズだなぁとw
真ん中の休憩時間に服薬していたようだが、後半冒頭はソロでピアノを弾くと自ら言って20分強のソロピアノを披露するくらい、今日はかなりな絶好調だったんじゃないかと思う。
演奏を始める直前にオカリナを取り寄せたが、結局使わなかった。。
1st set ほぼ定刻から1時間弱。2nd setも時間通りに開始し1時間強程度。アンコールなのかそうじゃないのか判らない2曲が入って大団円。
お客さんは、15人いっぱいいっぱいだったんじゃないかと思う。
と、ここで片山さんとのデュオの記事を読み返すと、まぁ似たような展開だったとww
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