"33" Or Bareket

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Nitai HershkovitsとゲストのCamila Mezaで買いを決めたアルバム。
後から調べたら、リーダーのOr Bareketは、Ari Hoenigの2019年のアルバム “Conner's Day”(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/469928000.html )にNitai Hershkovitsとともに入っていたのと、
さらに、2015年のJean-Michel Pilc(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63443982.html )、2018年のNitai Hershkovits(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64550700.html )でとライブでも見ている人でした。
あぁそうだったのか... orz

他のメンツでは、ドラムのDaniel DorをAvishai CohenのNitai Hershkovitsが入ったアルバム”
From Darkness”(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63132183.html)、2019年のYotam Silbersteinの"Future Memories" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64792912.html)で聴いている。
Or Bareketの最初のリーダー作が、Fresh Sound New Talentから2017年にリリースされた ”Ob1”(https://www.amazon.co.jp/dp/B076H49CQP/ )で、本作が2枚めのリーダー作

メンツは、ギターの入ったカルテット。で、ゲストにCamila Mezaが入る。
Or Bareket(B)、Shachar Elnatan(G)、Nitai Hershkovits(P)、Daniel Dor(Ds)
Camila Meza(Vo,G:4,10)、Eden Bareket(Bs:8)

演奏曲は、8曲がOr Bareketのオリジナル。2曲(7,9)がNitai Hershkovitsとの共作で全部で10曲。
01 Still Searching
02 Feb 1st
03 Reginia
04 Zamba de Argamonte
05 Carmo Capricho
06 W Schubert and Troy
07 Vienna
08 Yarkan
09 Thirty Three
10 Tzafonah

Or Bareketのベースが演奏の主役であるのは低音でのしっかりとした主張のある音を聴いていると明らかな感じで、主張のあるフレーズでのしっかりとした音量がまず耳に入ってくる。
全体としては、ピアノとギターとの3者でのアンサンブルとソロの応酬による音の重なりあいが子落ち良いサウンドを作り出すような作風
Nitai Hershkovitsはエレピ、アコピを曲によって使い分けてはいるが、曲調からも無理に新しいサウンドを作ろうという感じでもなく、個人的に期待しているような気持ちの良い演奏を楽しませてくれる。
そして、Shachar Elnatanのギターが速いフレーズから美旋律まで基本的には流麗でありながら気持ち引っ掛かりを作るような演奏で、この2人のコンビネーションも聴きどころに 繋がっている。
2曲めがシンセによる持続音が前面に出てくるちょっと浮遊感があるようなサウンド、
3曲めがはギターがカリンバ調の音で刻むリズムが楽しい、
5曲めがバロックを彷彿とさせる8分音符の連なりが美しい、
8曲めはバリトンサックスとベースのデュオでの端正な雰囲気を持った曲。
Camila Mezaが2曲で客演するが、4曲めはベースだけを伴奏にスペイン語?による歌唱、10曲めはボイスを自身演奏のギターとのユニゾンで聴かせるしっとりめの曲。

ベストは5曲めにします。

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